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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第1003回『新米』 

11月18日放送予定

「幻の“小滝米” おいしい魅力」

「幻の“小滝米” おいしい魅力」

野や山が黄金色に映える季節に食べたくなるのが…秋のごちそう新米です。
卵やいくら、ちりめんなどおかずによって味わい方も様々。炊き立てをそのまま頬張るのもおいしい。
長野県栄村の戸数わずか13戸の小滝集落は、毎年伊勢神宮に奉納されている幻のコシヒカリ「小滝米」の産地です。小滝米作りのリーダー樋口正幸さんは今年の新米の出来について、「楽しみ」と心を躍らせます。待ちに待った収穫祭は、県外からも応援者が駆けつける注目度。たわわに実った稲穂を刈り取り、昼食ではきな粉を黄金の実りに見立てた伝統のきな粉握りで労をねぎらいます。参加者も小滝米の旨みに大満足。
小滝米はどうしておいしいのでしょうか。その理由を、樋口さんは一番に雪だと言います。
栄村は有数の豪雪地帯として有名で、冬には3メートルの積雪を観測します。その豊富な雪がミネラルを多く含んだ雪解け水となり田畑を潤し、豊かな土を育むそうです。そのほかにも、朝晩の寒暖差による気候の影響と、肥料の工夫やこまめな草取り、水の管理など日々の地道な作業により極上の米を生み出していました。
そんな小滝米は、小粒で甘みと旨みの強さから、引く手数多の人気米。北海道から沖縄まで、全国に発送されて行きます。

「小滝米の味わいが魅せるごちそう」

「小滝米の味わいが魅せるごちそう」

東京・銀座で待ちわびていたのが、和食「銀座 東海林」の東海林誠志さん。
「小粒ですっきりした甘み」が特徴という東海林さん、そのこだわりは現地へ足を運ぶほどで、調理水も小滝の湧水を使用する大ファン。その湧水で炊いた小滝米に赤酢を加えて、本マグロと合わせた握りや、精米した際の糠を使用したという糠漬けをはじめとした、米の旨みを存分に味わう締めのご飯セットが人気です。
銀座の人気イタリアン「FARO」の加藤峰子シェフパティシエは、イタリアで腕を磨き世界的な受賞歴を誇る実力派。小滝米の甘さに衝撃を受け、デザートに仕立てます。
「小滝米の本来の甘みを生かした」というデザート”米の未来”とは一体?

「小滝米を未来へ!大震災からの復活」

「小滝米を未来へ!大震災からの復活」

12年前、小滝集落に存続の危機がありました。
それは、東日本大震災の翌朝に起こった大震災。家屋は崩壊し道路は寸断され、田も使い物にならないほどの被害を受けました。このままでは小滝米が作れない。小滝米を守るべく、集落では会議が重ねられました。
そんな中、ある古文書の存在が集落の行く末を決めました。そこに記されていたこととは?
大震災を機に広がった交流の輪。小滝集落の収穫祭には、地元・松本大学の学生が米作りに感銘を受け参加し、県内の和食料理人・杉浦健夫さんも、小滝米の味わいに惚れ込み店の料理に取り入れています。

「イタリアンの技で小滝米にエール」

「イタリアンの技で小滝米にエール」

銀座「FARO」の加藤峰子シェフパティシエも、エールを送ろうと小滝集落にやってきました。
小滝米の甘みを存分に生かしたデザートを、集落の人たちに振る舞います。一体、どんな味わいになるのでしょうか。

取材先
制作担当

【ディレクター】 石原 徹(テレビマンユニオ)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオ)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)