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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第979回『東京の新玉ねぎ』

5月20日放送予定

「初夏の美味 甘い新玉ねぎ」

「初夏の美味 甘い新玉ねぎ」

風薫る季節。この時期に旬を迎えるのが“新玉ねぎ”です!
みずみずしいので、そのままサラダにしても、揚げても美味しい。
東京・西麻布にあるリストランテ アルポルトのオーナーシェフ・片岡護さんもこの時期を楽しみにしていました。まず、新玉ねぎをスライスしてアンチョビや鷹の爪などと合わせたパスタ。さらに、じっくり炒めてトロトロになったら生クリームや牛乳などを加えた冷製スープは、匠ならではの味わいです。そんな片岡シェフが気になっている新玉ねぎは、立川にある有機農法の鈴木農園だそうです。

「人気の朝採れ 東京の新玉ねぎ」

「人気の朝採れ 東京の新玉ねぎ」

立川には、まだ広大な農地が残されています。鈴木農園では、農家の5代目・鈴木英次郎さんが、長男・富善さんを含めた家族総出で直売の準備をしています。直売に並ぶのは全て鈴木農園で採れた有機野菜です。その中でもこの時期の人気が新玉ねぎ!客からも「みずみずしく、甘い」と評判です。
そんな新玉ねぎを使った料理を提供しているのが、地元の和食店「榎本哲也」です。店主の榎本さんは麻布の名店で料理長を務めた後、地産地消の店を開きました。ザク切りと水だこを白身魚のすり身と合わせたさつま揚げに、新玉ねぎから出る蜜を生かした田楽は大人気です。
さらに、鈴木さんの妻・美智子さんの得意料理、新玉ねぎの“葉”を使った酢味噌和えや、長男の妻・弓恵さんに、甘みを生かしたステーキを作っていただきます。

「有機農法に賭ける 夫婦の情熱物語」

「有機農法に賭ける 夫婦の情熱物語」

有機農法へ舵を切ったのは妻・美智子さんの“天然酵母で焼くパン屋を開きたい、そして作る野菜は有機農法にしたい”という強い思いからだったそうです。今では全ての野菜を有機農法で作っている英次郎さんですが、初めは“絶対に無理”と考えていました。しかし、結婚して25年も苦労させた妻のため、その願いを叶えたいと有機野菜の作り方を研究し始めます。まずは落ち葉で堆肥作り。病虫害が起こりやすいため、夫婦で知恵を絞り、農業書を読んで対処しました。さらに土を肥沃にするため、養鶏場から鶏糞をもらい土壌の免疫力を高めたのです。その結果、良い玉ねぎが育つようになり、土からは植物の免疫力を活性化させる微生物も発見されました。

「東京の新玉ねぎ×イタリアンの匠」

「東京の新玉ねぎ×イタリアンの匠」

そんな鈴木農園をリストランテ アルポルトの片岡護シェフが訪れます。鈴木農園の新玉ねぎを使うのは初めて。鮮度が命のため、採りたてを料理してみたいと思い立ったのです。さっそく、農園のキッチンで料理に取り掛かります。
新玉ねぎの“根”をあしらったカプレーゼに、“葉”とベーコンなどを合わせたパスタ。一体どんな味わいが生まれるのでしょう?

取材先
制作担当

【ディレクター】保坂 秀司(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)