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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第963回『宮城 奥松島 鳴瀬かき』

1月21日放送予定

「冬の滋味!プリップリのカキ」

「冬の滋味!プリップリのカキ」

冬に旨みが増す、プリップリのカキが今回の主役。日本三景のひとつ、宮城県・松島では一年かけて育てる一年ガキが人気!焼きガキや、カキフライバーガー、ピザなど、様々なアイデア料理で楽しまれています。地元で評判の海鮮料理店では、店主・後藤さんが工夫したカキ天ぷらが人気。細かく振りながら揚げることで、ヒダの一枚一枚までパリッとした食感を味わえます。さらに、カキと名産の仙台麩や仙台みそを合わせ、隠し味になんとバターを入れたカキ鍋!濃厚な味噌バターとカキの相乗効果で味わい深く、体の芯から温まります。松島の中でもカキを厳選して、使っているのは奥松島産のものだそうです。

「身質がよく甘みが強い奥松島の鳴瀬かき」

「身質がよく甘みが強い奥松島の鳴瀬かき」

さっそく奥松島へ行ってみると…1月は水揚げの最盛期!養殖しているのは、後藤晃さん、息子の晃一さん親子です。身質がよく甘みが強いのが特長のカキ。おいしさの秘密は「沖運び」という養殖法にあるそうです。種ガキを波が穏やかな松島湾内で育て、半年ほど経った後、波が荒い沖合へ運びます。すると身が引き締まるそうです。さらにここは、一級河川・
鳴瀬川の河口。流れてくる栄養分でエサとなる植物プランクトンも豊富。カキは身を太らせていくそうです。こうして手間ひまかけて育てられたものは「鳴瀬かき」と名付けられ、全国各地に出荷されています。そんな新鮮なカキを、晃さんの妻・和江さんがアイデア溢れる料理に変身させます。エビチリを参考にしたカキチリや、家に伝わる玉子とじ。ご飯が進む味わいで、食卓に笑顔を運んでくれます。

「震災からの復興 鳴瀬かきに賭ける親子の奮闘物語」

「震災からの復興 鳴瀬かきに賭ける親子の奮闘物語」

今でこそ順風満帆に見える後藤さん親子ですが、2011年の東日本大震災では大打撃を受けました。海は瓦礫であふれ、途方に暮れたそうです。当時、息子の晃一さんは家業を継ぐ準備をしていましたが、やむなく東京で別の仕事に就職。一方、父の晃さんは漁師仲間達と瓦礫を撤去し、加工場を再建するなど、復興への道筋を立てていきました。そして震災から3年後、ようやく晃一さんを呼び戻したのです。継ぐのであれば父を超えたい!という晃一さんは、より身質の良いカキを育てるため、新たな試みを始めています。カキをバスケットに入れて育てる養殖法とは?震災から苦難を乗り越え、極上のカキを育てる親子の奮闘に迫ります。

「気鋭シェフが作る鳴瀬かきの新作料理」

「気鋭シェフが作る鳴瀬かきの新作料理」

そんな鳴瀬かきに惚れ込んだのは、地元でカフェレストランを営む気鋭の大山友紀シェフ。今回は後藤さん親子と協力して新作料理を作ります。
生で食べた時のおいしさを活かすため、昆布だしで軽く湯通しし中身はレアで、地元野菜と合わせてテリーヌに。さらに後藤さんの悩みである規格外のカキを使った料理にも挑戦。一体どんな一皿になるのでしょう。

取材先
制作担当

【ディレクター】植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】須田 光樹(テレビ朝日)