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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第961回『国産アボカド』

1月7日放送予定

「栄養満点!森のバターアボカド」

「栄養満点!森のバターアボカド」

今回は、アボカドが主役です。「森のバター」と呼ばれるほど滑らかな口当たりで栄養満点!
東京・神保町には、50種類以上のアボカド料理で女性に大人気の専門店、アボカフェがあります。アボカドとリンゴを巻いた肉巻きや、山椒の効いた味噌漬け、さらに人気の香辛調味料ハリッサと合わせたアボカド鍋が登場します。店主、宮城さんが今、注目しているのはなんと国産アボカドだそうです。
松屋銀座の青果店へ行ってみると…国産の緑色のアボカドが!実はアボカドには多くの品種があり、日本で栽培されているものは耐寒性が高い品種で、熟しても緑色のままのものが多いのです。国産アボカドは熟度が高く、脂肪分が多いのが特徴だそうです。

「瀬戸内の恵み・愛媛県松山市の国産アボカド」

「瀬戸内の恵み・愛媛県松山市の国産アボカド」

アボカドを生産している愛媛県・松山市へ。松山では約180軒もの農家が栽培しています。多品種を栽培してアボカド狩りなどを企画している有田文宣さんや、収穫したアボカドを食べられる店を始めた和田里美さん。思い思いの形で国産アボカドの魅力を広げていこうとしています。和田さんの店では、地元の松山揚げを使った巻き寿司、完熟のアボカドで作るジェラートなどアボカド尽くしの御膳が評判を呼んでいます。

「国産アボカドに賭けるパイオニアの奮闘」

「国産アボカドに賭けるパイオニアの奮闘」

松山で初めてアボカドを植えたのは、200年以上続く農家の森茂喜さん。30年ほど前に襲われた台風で、育てていたみかんが枯れてしまったことがきっかけでした。甚大な台風被害を乗り越えるためにも、大好きなアボカドを記念樹として植え、丹精込めて育てたのです。やがて、たわわに実をつけたアボカドを見た松山市の農業担当者が、みかんに続く名物として、事業化を持ちかけました。引き受けたものの、事業化するためにはたくさんの苗木を作らなければなりません。水はけの良い土の配合や直射日光に弱い苗木を守るにはどうしたらいいのか…。一本一本に遮光ネットをかけるなど、試行錯誤を繰り返します。しかし更なる問題が起きました。デリケートなアボカドは、実をたくさんつけた翌年に、突然枯れてしまったのです。そこで原産国、中南米での対処法を調べ、生み出した起死回生の策とは?

「新進気鋭のシェフ×新作アボカド料理」

「新進気鋭のシェフ×新作アボカド料理」

さらに森さんには、松山のアボカドを広めたいという夢があります。そこでアボカドを届けたのが、東京・新橋にあるペルー料理の店。フレンチの巨匠・三國清三シェフの元で学び、アボカドの本場ペルーで修業を重ねたという異色の経歴を持つ荒井隆宏シェフ。届けられたアボカドの濃厚さと完熟の旨味に驚きます。そこで、国産だからこそ手に入る生の葉を使い、燻製にして森の香りを纏わせた車エビに、ピリッと辛いマッシュポテトとアボカドを型で交互に重ねて…色鮮やかなペルー風ポテトサラダに!そして、アボカドを牛肉の代わりに使うという大胆な新作料理とは…。試食に訪れた生産者の森さんにも、笑顔がこぼれます。

取材先
制作担当

【ディレクター】土井 晴美(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)