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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第954回 『車エビ』

11月5日放送予定

「車エビ養殖発祥の地・秋穂が誇る車エビグルメ」

「車エビ養殖発祥の地・秋穂が誇る車エビグルメ」

車エビ養殖発祥の地である山口県山口市の秋穂(あいお)地区。ここで育てられる車エビは、プリップリの歯ごたえと甘くて濃厚な味わいが特長で、「あいおえび」の名でブランド化されています。秋穂で今年30回目の開催となった「えび狩り世界選手権」。放流された車エビを捕まえ、数を競う人気イベントで、年々参加希望者が増え、今や抽選倍率は40倍を超えています!
そんな車エビの町では、心ゆくまで車エビを堪能できる料理が。「民宿しらい」では、車エビの食べ放題や車エビ料理のフルコースを楽しめ、老舗の割烹料理店「ひさご」では、お造りやしゃぶしゃぶなどで素材本来の味をじっくりと堪能できます。さらに、中華料理店「チャイニーズキッチン貴」には、秘伝のチリソースを絡めたエビチリや、紹興酒漬けなど、それぞれの店に地元ならではのこだわりメニューが。秋穂の絶品車エビグルメ…必見です!

「名人によるこだわりの車エビ養殖」

「名人によるこだわりの車エビ養殖」

山口市秋穂地区で車エビを養殖している八木政治さんは、この道46年のベテラン。瀬戸内海に面した4つの養殖池で、およそ40万尾の車エビを育てています。水槽などで育てることもある車エビですが、海を利用した自然に近い厳しい環境で育てることで、天然物に勝るとも劣らない味わいの車エビになるのだとか。育てるエビの数や与えるエサにも、工夫が欠かせません。中でも1番のこだわりは、“水づくり”にあります。酸素濃度など、水質を徹底的に管理し、およそ半年間手塩にかけて育てていきます。そのため、出荷のために収獲された車エビは元気いっぱい!名人こだわりの養殖方法の数々とは…?

「秋穂を車エビを未来につなげたい… 名人の挑戦」

「秋穂を車エビを未来につなげたい… 名人の挑戦」

大学時代に海洋生物の研究を行っていた八木政治さんは、卒業後、車エビの養殖会社に就職。夜行性の車エビを約9年、毎晩見回り観察していくうちに、健康状態や適切なエサの量を見極められるようになっていきました。そんな頃、ある事件が。海外から入ってきたウイルスの影響で車エビが全滅…。さらに6年後、山口県に大型台風が上陸し、施設も育てていた車エビも、すべて海に流されたのです。壊滅的な損害を受けた多くの養殖業者が事業からの撤退を決めるなかで、八木さんの勤務先である会社も例外ではありませんでした。
しかし八木さんは、「自分がやりたいことは、車エビの養殖しかない…」と、自ら会社を作り、台風で壊れた堤防も自費で修復し養殖を再開。病気にも負けない健康な車エビを育てようと奮闘し、歯ごたえと甘みが一層増しました。そして、秋穂の町を盛り上げたいと協議会を設立し、車エビを「あいおえび」とブランド化。さらに高齢者の積極採用などを行い、町を活性化しようと尽力している八木さん。その熱い想いに迫ります。

「車エビ×瀬戸内フレンチ」

「車エビ×瀬戸内フレンチ」

山口市内にあるフレンチレストラン「イグレック」。オーナーシェフの石本裕紀さんは、フランスのミシュランガイドに三つ星として掲載された店などでの修業を経て、4年前に故郷・山口で自身の店をオープンしました。石本シェフは、普段から八木さんの車エビを使っていましたが、今回、初めて八木さんの養殖池を訪れ、改めて秋穂の車エビが育つ環境を学び、産地ならではの新鮮な食感と甘みを引き出す、新たな看板メニューを作ります。試食に招いた八木さんの感想は?鮮やかで美しい新作車エビフレンチ、お楽しみに!

取材先
制作担当

【ディレクター】畠中 慶太郎(テレビ朝日映像)
【プロデューサー】高橋 司(テレビ朝日映像)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)