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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第933回 『江戸前あさり』

6月11日放送予定

「貝の王様!?味わい深いあさり」

「貝の王様!?味わい深いあさり」

青葉の色鮮やかなこの季節に、旬を迎えるのがあさり!江戸時代から続く焼きあさりはもちろん、味噌で煮込んだ深川飯も美味しい。
今、貝で出汁を取ったラーメンが注目を集めています。東京・阿佐ヶ谷の麺処リュウグウで女性に人気なのが、注文が入ってから追いあさりを入れる、あさりそば。たっぷりのあさりと飽きのこないスープは相性抜群です。
東京・砂町銀座商店街では、行列ができる惣菜の店があります。その名も“あさり屋さん”。焼きあさりやあさりの佃煮、あさりコロッケが並ぶ中、看板女将・小川勝子さんのオススメがあさりご飯。あさりの出汁がご飯に染み込んで、生姜がアクセント!食べるとにっこり笑顔が溢れ出します。
あさりはイタリアンでも欠かせない食材。東京・南青山にある、リストランテ アクアパッツァの名物は、店名でもある“アクアパッツァ”。 パリッと焼いたサワラに、あさりの旨みをまとわせます。しかし今、オーナーシェフ・日髙良実さんは、国産のあさりの仕入れに苦労しているそうです。

「江戸前あさり、復活に向けた奮闘記」

「江戸前あさり、復活に向けた奮闘記」

東京湾であさり復活に向けた動きがあると知り、早朝5時に日髙シェフが訪ねたのは、千葉県・船橋の貝専門漁師・小野尾祐司さん。三番瀬と呼ばれる約1800ヘクタールの干潟が続く浅い海で漁を行います。日髙シェフも採れたあさりの膨らみ具合や、殻の模様が特徴的なことにびっくり。船橋では1960年代、年間2万トンものあさりの水揚げがあり、江戸前あさりとして長年愛されてきました。しかし、海苔養殖の減少や、環境の変化でここ最近の漁獲量は、ほぼゼロに…そこで立ち上がったのは、小野尾さんを始め、貝漁師たち。「あさりがとれていた時を知っているから悲しい」と復活に向けて試行錯誤を繰り返します。復活の鍵となったのは、なんと砂利!?さらに天敵ツメタガイの駆除も行い、良い環境を作る努力を続けています。台風による災害など様々な困難にも挫けず、江戸前あさり復活に賭ける姿は必見です。
さらに、漁師めしを日髙シェフが試食します。江戸前あさりのぶっかけ飯に、あさりフライ。味が濃く、出汁がよく出るという特徴を存分に味わいます。

「出汁香る!江戸前あさりの新作イタリアン」

「出汁香る!江戸前あさりの新作イタリアン」

あさり漁を体験し、漁師たちの復活に賭ける情熱を感じた日髙シェフ。小野尾さんに感謝の気持ちを込めて、江戸前あさりの新作イタリアンに挑戦します。
あさりの出汁を上手に使った、あさりフライを参考に作ったのは、ナポリ風の揚げパン。船橋の海苔とあさりの身を、ふわふわ、カリカリの生地が包みます。
二品目は、直売所で手に入れた、新鮮な魚介を使って、イタリア風ぶっかけ飯を作ります。米の代わりに使うのは、イタリアの古代穀物!一体どんな味わいになるのでしょう。

取材先
制作担当

【ディレクター】永田 曉児(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)