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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第923回 『春のおにぎり』

4月2日放送予定

「春爛漫!おにぎり最前線」

「春爛漫!おにぎり最前線」

今回の主役は行楽のシーズンに欠かせない、“春のおにぎり”です。
東京・目黒に、今、評判のケータリングの店があります。店を営んでいる料理研究家の稲垣晴代さんは、先ずご飯に具を入れずに丸く握って箱に並べます。実は、その上に具を乗せる「のっけおにぎり」。乗せるのはタケノコやソラマメなどの、旬の食材を調理した色鮮やかな具です。まるで、箱の中に花が咲いたような華やかさ。それを自ら客に届けます。果たしてその反応は?
東京・北区十条には、毎日行列が出来るおにぎりの専門店があります。手作りの惣菜を具にしたおよそ50種類ものおにぎりが好評です。作っているのは店主の添野勝利さんとその家族。春のおにぎりを見せてもらうと、取り出したのは菜の花!熱々のご飯に茹でて刻んだ菜の花を混ぜて、加えるのは梅じそ。“春は苦みを食べよ”と言う通り、店先から春を届けています。

「浅草のおにぎりの匠の極意」

「浅草のおにぎりの匠の極意」

浅草には、東京で一番古いと言われるおにぎり専門店があります。ミシュランガイド東京2022に4年連続掲載されている店の三浦洋介さんは、祖母と母に続き3代目として店をきりもりしています。選び抜いた米や具材も好評を呼んでいますが、三浦さんが大切にしているのは握り方です。試行錯誤の末、1,2,3となるべく少ない回数で、ふんわり握るのが極意だそうです。
三浦さんは2015年、イタリア・ミラノで開かれた国際博覧会に招かれています。日本のソウルフード“おにぎり”の実演を行い、大好評でした。現地ミラノの特性を生かした特別なおにぎりも披露。なんと、赤ワインでご飯を炊いたのです。匠が仕上げるおにぎりの新境地とは?

「被災地を元気に!復興を祈るおにぎり」

「被災地を元気に!復興を祈るおにぎり」

三浦洋介さんがここ3年ほど取り組んで来たのは、東日本大震災の被災地での活動。福島や茨城にスーパーを展開する企業から、被災地復興のために熟練の技を教えて欲しいという依頼があったからです。実はこのスーパー、11年前の震災で大きな被害を受けたものの、翌日には被災者のために駐車場で営業を再開し、地域に貢献してきました。その一環として始めたのが「復興のためのおにぎり作り」プロジェクトだったのです。三浦さんが現地の食材を使って最初に作ったおにぎりは、福島のブランド米で…。具は、酒粕で漬けて干したシマホッケを焼いてほぐしたもの。脂の乗りや旨味に香ばしさが加わって、米とベストマッチ!その美味しさと地域への貢献が評価され、全国のスーパーが参加する「お弁当・お惣菜大賞2021」で、おにぎり部門・最優秀賞に輝きました。
この春も新作に挑む三浦さん。茨城・日立市の漁港を訪ねて目を付けた具材は旬のヤリイカ!漁師の家で、ヤリイカの郷土料理を食べさせてもらいます。そこで得たヒントを元に作った春の復興おにぎり。“みたらしイカおにぎり”とは?いったいどんなものなのでしょう?

取材先
制作担当

【ディレクター】植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)