第914回 『大和芋』
1月22日放送予定
「栄養満点「大和芋」の名産地」


「栄養満点「大和芋」の名産地」
利根川流域に広がる肥沃な土地、群馬県太田市では、明治時代から「大和芋」が栽培されてきました。大和芋は、“畑のうなぎ”と呼ばれるほど栄養満点で、特に良質なタンパク質が豊富です。街では約40の飲食店がさまざまな大和芋を使った料理を提供しています。
明治18年創業の老舗割烹料理店「明養軒」では、スイーツなどを含むアイディアあふれる大和芋料理を懐石料理として楽しむことができます。
さらに、地元で愛される中華料理店「東楊軒」では、大和芋がエビチリに!地元ならではの様々な食べ方は必見です!そんな中、今、人気を集めているのが、大和芋の新たな品種「ぐんまとろりん」。特長は、なんといってもねばりの強さ。これにより、なめらかな舌触りで風味と甘みを堪能できます。形も棒状で使いやすいのだとか。
「夫を襲った大病…そして妻の献身 笑顔の裏にあった夫婦の物語」


「夫を襲った大病…そして妻の献身 笑顔の裏にあった夫婦の物語」
霜田文男さんと妻・智枝子さん。いつも笑顔を絶やさない夫婦が「ぐんまとろりん」を育てています。代々続く農家の家に生まれた霜田さんは、高校卒業後、大和芋栽培を始めました。大和芋は自然環境の影響を受けやすく非常にデリケート。じっくり畑で観察する日々を送っていました。そんなある日、霜田さんが参加したのがクリスマスに開催された社交ダンスパーティー。そこで一目ぼれをしたのが、妻となる智枝子さんでした。二人が踊った思い出の一曲とは?実家が農業でなかった智枝子さん。嫁いだ当時、慣れない農家の生活に苦労の連続だったと言います。さらに、追い打ちをかけたのが霜田さんを襲った大病…。医師からは「4割が20日のうちに亡くなる」との宣告が…。しかし、智枝子さんの献身的な支えによって、奇跡的に回復。退院した霜田さんは“ある決意”を胸に、再び大和芋栽培に全力を注いでいくのです。
「夫婦二人三脚 「ぐんまとろりん」開発秘話」


「夫婦二人三脚 「ぐんまとろりん」開発秘話」
霜田さんの決意…それは、新たな品種の大和芋を作ること。当時は扇形をした千葉県産の大和芋が市場を席捲していたため、群馬の産地を守るためには、新たなブランド品種が必要だと考えたのです。目指したのは、より粘りが強く、風味豊かな大和芋。そして、主婦たちの意見を参考に、形は調理の際に使いやすいよう、まっすぐな形を作ろうとしたのです。農家仲間約20名が協力し、毎年自分たちの畑で穫れた”最高の一本”を県の農業技術センターに持ち寄りました。味見をし、形を見る…そんな地道な作業を14年続け、ついに理想の“種芋”を選抜しました。翌年、霜田さんたちは希望を胸に、その種芋を畑に植えました。しかし、その年は天候不順。ほとんどの大和芋が病気にかかり、売り物になりませんでした。周りの農家仲間が失望し、新品種の栽培を諦めるなか、ただ一人、翌年も挑戦をしたのが霜田さんでした。そんな夫の姿を智枝子さんは見守り、そっと背中を押したのです。夫婦二人三脚で歩んだ、新品種の大和芋「ぐんまとろりん」づくり。今回は、その開発秘話に迫ります。
「隠し味は”大地の風味” ねばりを活かした新作フレンチ」


「隠し味は”大地の風味” ねばりを活かした新作フレンチ」
大和芋の新品種「ぐんまとろりん」に注目するのが、フレンチシェフ片山ひろさん。自身も群馬県出身で、地元食材の魅力を伝えたいと生産者を訪ね歩き、郷土料理なども地元食材を使ったフレンチにアレンジし提供しています。そんな片山シェフは、今回、”大地の風味”を加えたいと、ぐんまとろりんが育った畑の“あるモノ”を料理に使うといいます。一体どんな料理が誕生するのでしょうか。お楽しみに!
取材先
制作担当
【ディレクター】畠中 慶太郎(テレビ朝日映像)
【プロデューサー】高橋 司 (テレビ朝日映像)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)





