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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第913回 『三浦大根』

1月15日放送予定

「新春 大根の宝船」

「新春 大根の宝船」

正月疲れの胃に優しい食材といえば…ジアスターゼを含み、食物繊維が豊富な大根です。
寒いこの季節、東京・江東区には、商店街にいい香りを漂わせているおでん屋があります。様々な具材の中で、冬の一番人気だという大根。この店では多いときはなんと1日50本もの大根を煮込んでいます。味が染みた大根は心も体も温めてくれ、滋味深い味わいです。
東京・渋谷にも、オーガニック野菜のレストランで大根料理が楽しまれています。コリアンダーの効いた火鍋に淡雪のような大根おろしがたっぷり。さらに、色とりどりの冬野菜の中で、塔のように一際目立つふろふき大根は濃厚な味噌ダレで頂きます。このふろふき大根に使っている三浦大根は大きくて甘く、煮崩れしにくい緻密な身質が特徴だそうです。

「伝統的な三浦大根」

「伝統的な三浦大根」

青々とした畑が広がる神奈川・三浦半島。水はけがよい大地に潮風がミネラルを運び、大根の栽培に適しています。そこで三浦大根の収穫をしているのが川島さん家族。その歴史は古く、江戸時代から代々農家を営んでいるそうです。そんな川島さん家族の元に、フレンチシェフの松本一平さんが訪れました。ずっしりとした三浦大根の収穫を体験し、その場で試食したシェフはみずみずしさにびっくり。さらに、素朴でどこか懐かしい、大根餅や煮込みなど、農家の手軽にできる家庭料理も教えていただきます。

「若き大根農家の奮闘!その鍵となるのは…?」

「若き大根農家の奮闘!その鍵となるのは…?」

伝統野菜、三浦大根にも受難の歴史がありました。昭和の後半までは、三浦大根が主に栽培されていました。しかし、大きく重い三浦大根は、収穫するのも一苦労。さらに核家族化で大きな三浦大根は使い切れないと敬遠されたことや、昭和の大型台風の影響で全滅の危機も。それをきっかけに、育てやすく収穫量も安定している青首大根が主流に変わってしまったのです。このままでは、代々育ててきた三浦大根が途絶えてしまう…そこで立ち上がったのが川島さん家族の跡取り、智徳さんです。もっと美味しい大根を育て、その味で見直してもらおう!試行錯誤の末、見直したのは肥料。植物性の肥料を使っていましたが、なんと三浦で有名なマグロを使ってオリジナル肥料を作り出したのです。その肥料とは…?!

「農家料理が華麗なフレンチに」

「農家料理が華麗なフレンチに」

川島さんの畑を訪れたフレンチの松本一平シェフ。現地で味わった三浦大根と、農家料理をヒントに新作フレンチに挑みます。
まず合わせるのは、三浦大根の肥料となっている、三浦名物のマグロ!三浦大根とマグロが料理で再会します。
さらに大根の葉を活かして、大根餅を華麗な新作フレンチに変身させます。
さて、一体どんな味わいに…?

取材先
制作担当

【ディレクター】植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 (テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)