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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第911回 『ニンジン』

12月25日放送予定

「デザートにもぴったり!あま〜いニンジン」

「デザートにもぴったり!あま〜いニンジン」

クリスマスに食べる特別なスイーツがあると聞いて尋ねたのは、中目黒のある店。イギリス伝統のアフタヌーンティー「ヌン活」が大人気です。ペイストリーシェフの一ノ木理恵さんが作るのは、「クリスマスプディング」。スイーツなのに意外な食材が使われますが…それは、ニンジン!かつて砂糖が普及していなかった時代、砂糖代わりに使われたそうです。
そして、千葉県・松戸市にあるパン好きの聖地とも言われるパン屋さん。店の看板メニューは、シャキシャキしたニンジンが主役のサンドイッチ。シェフの伊原靖友さんはパンとニンジン、それぞれの甘さが旨味を引き立て合うと言います。簡単でおいしいサンドイッチの作り方を紹介します。

「ニンジンに注目した若き匠の技」

「ニンジンに注目した若き匠の技」

東京・中目黒にあるモダンフレンチの店。シェフの大土橋真也さんは、フランスで修業していた時に出会ったニンジンメインの料理に衝撃を受けたそうです。以来、ニンジンを使うときは主役になるように考えていると言います。様々な彩りと形のニンジンで、早速調理を始めます。出来上がったのはシンプルな味付けで、6種類のニンジンの個性を生かすサラダ。さらに、ニンジンが大好なウサギの肉と合わせて作る一皿とは…?!シェフの独創的なアイデアと技で生まれるニンジンフレンチを堪能します。

「有機栽培のニンジンに賭ける農家の情熱」

「有機栽培のニンジンに賭ける農家の情熱」

冬ニンジンの生産量日本一という千葉県の中でも、指折りの産地が山武市です。有機栽培で富谷亜喜博さんが育てているのは「はまべに五寸」という昔ながらの品種。柿のような甘みとフルーティな香りが特徴です。
40年ほど前、地域で蔓延した連作障害をきっかけに有機栽培にシフトしたのだとか。専門書を何冊も読み、根を張らない別の野菜と交互に植える輪作で障害を防ぎ、「土作り」にも取り組みました。試行錯誤の末、草木堆肥に米ぬかを混ぜ、土本来の力を取り戻すことで、病虫害にも強く、美味しく香り高いニンジン作りに成功したそうです。その知恵を仲間の農家にも広め、新しい販路も開拓。その様々な活動は、農林水産大臣賞に輝いています。また、ニンジンをたっぷり使ったニンジン飯など、農家ごはんも見せていただきます。

「柿のような甘みを生かし切るフレンチ」

「柿のような甘みを生かし切るフレンチ」

そんな富谷さんの畑をフレンチの若き匠、大土橋シェフが訪ねてきました。これまでも様々な有機栽培の野菜産地を訪ねて、知見を深めてきたのです。畑を見せてもらうと、何故か富谷さんが長い棒を持ってきます。それを土に差すとと驚きの深さへ吸い込まれていきます。
早速味わってみると、柿のような甘さと強い香りにびっくり。柔らかい土にインスピレーションを受けた大土橋シェフ、早速、東京の店に戻り新作メニュー作りに取り掛かります。農家の富谷さん夫婦を店に招待して、感謝を込めた料理作り。柿のような甘みと、畑の土からインスピレーションを受けて作るのは驚きの一皿。ニンジン畑の風景が、皿の上に出現します。富谷さん夫婦も、「うちの畑の土に似てる」と感動する料理とは?!ニンジンの可能性が、広がっていきます。

取材先
制作担当

【ディレクター】北條 薫(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 (テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)