食彩の王国 食彩の王国

毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

過去の放送

第909回 『ご当地うどん』

12月11日放送予定

「地方色豊かなご当地うどん」

「地方色豊かなご当地うどん」

冬の訪れを感じる今日この頃。体を芯から温めてくれるのは…温かいうどんです。
東京・神楽坂では、関西風の“うどんすき”が楽しまれています。うどんすきの極太麺と合わせるのは、たっぷりのかつお節と、天然昆布の出汁。それにエビ、ハマグリなど17種類の具材を加えれば、様々な味わいが一つになってたまりません。
一方、銀座には幅5cm、薄さ1mmの“ひもかわ”を求め、連日行列ができています。薄いので味が染みやすく、幅が広いので食べ応えがあるのだとか…
他にも日本には、40種類以上のご当地うどんがあると言われています。今回は、うどんの王国“ひもかわ”発祥の地・群馬を訪ねます。

「うどんの王国・群馬へ」

「うどんの王国・群馬へ」

群馬は昔から小麦の生産が盛ん。水沢うどんや、桐生うどんなど、多種多様なうどん文化が残っています。富岡で農家民宿を営んでいる浦野さん夫婦は、代々受け継がれてきた“おっきりこみ”を、客に振る舞っています。そのうどんは、麺を打ったら、切ってそのまま鍋に入れることから、その名がつけられたそうです。打ち粉をつけたまま煮込むことで、汁にとろみがつきます。さらに一晩おいたものを、“たてっかえし”と言い、味が染みてよりとろみがつき、深い味わいに…。珍しいおっきりこみレシピは、必見です。

「両親との思い出の味・おっきりこみ復活物語」

「両親との思い出の味・おっきりこみ復活物語」

“おっきりこみ”で地域を盛り上げている浦野さんは、今ではその活動が新聞で取り上げられる程ですが、若いころは貧しい食べ物だと、恥ずかしく感じていたそうです。そこで農家の暮らしと離れてサラリーマン生活を送ったのですが、還暦を迎える年ごろになって、伝統の暮らしや、“おっきりこみ”を誇りに思えるようになったそうです。そして、懐かしい味を広めたいと、おっきりこみの復活を試みます。
両親の味に近づけるために、昔作っていた小麦を突き止め、自分で栽培し始めました。小麦粉から復元しようとしたのです。しかし、初めての小麦作りで戸惑うことばかり。こんな時、両親がいてくれたら…。
そこで頼ったのは先輩農家。肥料がカギと教わった栽培の秘訣とは??

「伝統うどんがイタリアンマリアージュに大変身!」

「伝統うどんがイタリアンマリアージュに大変身!」

イタリアンの匠・日髙良実シェフは、日本でパスタが好まれるようになったのは、そもそもうどんの麺文化が根付いていたからだと言います。そこで、うどんとイタリアンのマリアージュを探究したいと、浦野さんの民宿を訪ねました。うどんの源流とも言われる、“おっきりこみ”では、打ち粉がとろみに一役買っていることに驚きます。また、香味野菜にも注目。その野菜とは…?
浦野さんからヒントを得た、日髙シェフ。東京に戻り、“おっきりこみイタリアン”に挑戦します。まず、教わったおっきりこみを忠実に再現。そこへイタリアンハーブペースト?!
さらに“たてっかえし”にチーズやバターを加えて…。
一体どんなイタリアンに変身したのでしょう。

取材先
制作担当

【ディレクター】植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 (テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)