第887回 『ズッキーニ』
6月26日放送予定
「万能野菜 ズッキーニ」

「万能野菜 ズッキーニ」
イタリア料理やフランス料理に欠かせない初夏の野菜、ズッキーニ。見た目はきゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間。瑞々しくしなやかな歯応え、淡白な味わいの中にほのかな苦味…最大の魅力は、熱を加えると甘くとろける美味しさ!βカロテンやビタミンCを豊富に含み、暑くて疲れやすい夏にぴったりの食材です。最近は、日本のスーパーでもよく見かけるようになりました。今回は、様々に味わえるズッキーニの魅力に迫ります。
「ズッキーニの活躍!本場イタリア料理からモダンな中華まで」



「ズッキーニの活躍!本場イタリア料理からモダンな中華まで」
イタリアの一流レストランで修行を重ね、各地を食べ歩いてズッキーニのとりこになったという宮崎勝仁シェフ。上品な甘さを堪能できるシンプルなグリルから、肉や魚と合わせたメインディッシュまで、多彩に使いこなします。「ズッキーニはどんな素材とも相性抜群の名脇役」と語るシェフの華麗なわざとは?
一方、最近では中華料理にも使われています。エビのすり身と合わせて春巻きに仕立てたり、香辛料や香味野菜たっぷりの漬け汁でスパイシーな漬物にしたり。旬のおいしさを大切にする増山剛シェフが「味が濃くて野菜本来の味がする」と絶賛するズッキーニ、実は、東京の農園で採れたものでした。
「東京で100年続く農家の存続をかけて 4代目若夫婦の奮闘物語」



「東京で100年続く農家の存続をかけて 4代目若夫婦の奮闘物語」
西東京市のやすだ農園では5月、黄色いズッキーニの花が咲くと、早朝から大切な仕事が始まります。雄花の雄しべを、雌花の雌しべにくっつけて受粉させるのです。すると、実が大きく真っ直ぐ育ち、3、4日で収穫することができます。
ここは、大正時代から100年続く農家で、昔ながらの露地栽培で様々な野菜を育てています。ズッキーニの栽培は十数年前から始めたのですが、かつては馴染みが薄く、売れ残って捨てることもしばしばだったとか。そこで工夫したのが4代目の若夫婦。食べ方を説明するなどの努力が実り、今では人気野菜となりました。子供の頃から畑で遊び育った4代目の安田加奈子さんとサラリーマンだった弘貴さんの二人が結婚し、農園を継いだのは7年前のこと。が、そこには東京の農家ならではの厳しい現実が…都市では経費がかさむため、代を重ねるたびに畑を売って縮小しながらようやく農業を続けてきたのです。「このままではいつか畑がなくなってしまう…」。危機を救うヒントとなったのは、農業未経験だった弘貴さんの素朴な発想でした。採れたて野菜の味を初めて知って驚き、「これは広めなければいけない!」と考えたのです。農家の存続をかけた、若夫婦の新たな戦略とは?
「ズッキーニの手軽なレシピを紹介!」

「ズッキーニの手軽なレシピを紹介!」
地元のカフェでは、初夏になると安田夫妻の育てたズッキーニをふんだんに使ったランチプレートが登場!店長の松本大智さんに、家で手軽に作れるレシピを教えてもらいます。
「フレンチの敏腕シェフ、ズッキーニを主役に!」



「フレンチの敏腕シェフ、ズッキーニを主役に!」
やすだ農園のズッキーニは、フレンチレストランでも活躍しています。本場パリで腕を磨いた村田大樹シェフは、ラタトゥイユをテリーヌに仕立てるなど、独自のアレンジで料理を作る達人。今日は、いつも名脇役のズッキーニを主役にした新作メニューに挑戦、安田夫妻を招いて試食してもらいます。太刀魚とズッキーニを重ねて、取り出したのは、不思議な白いレースのようなアミアミ!「豚の網脂」だというのですが…?さらにズッキーニの花も登場、一体どんな一皿になるのでしょう?
取材先
制作担当
【ディレクター】河野あや子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)





