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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第828回『サヨリ』

4月25日放送予定

■加賀百万石の城下町 金沢に春を告げる「サヨリ」

■加賀百万石の城下町 金沢に春を告げる「サヨリ」

キラキラと美しい銀色の魚体。細長い体形でくちばしのように突き出た下アゴが特徴の魚、サヨリ。春のサヨリは産卵を控え身に栄養を蓄えるため、タンパクな白身の中にほのかな甘みをもち、1年で最も美味しいのだとか。金沢ではちょうど桜の開花と重なるため「花見魚(はなみざかな)」と呼ばれ、古くから愛されてきました。刺身、塩焼き、天ぷらはもちろん、割烹料理「大浦」の主人が教えてくれたのは、昔板前たちが店を閉めたあとこっそり食べていた「じわもん」料理。「じわもん」とは「家で食べるもの」という意味がありますが、板前たちはいったいどんな料理を食べていたのでしょうか?

■相棒歴35年、能登で生きる二人の漁師

■相棒歴35年、能登で生きる二人の漁師

日本有数のサヨリ漁獲量を誇る石川県。春のサヨリは海面近くを群れで泳ぐため、昔からこれを狙った「サヨリの二艘曳き漁」が行われてきました。今回は能登町松波漁港を拠点に毎春、二艘曳き漁をする二人の漁師、幸田勉さんと干場義一さんに密着します!波やうねりのある海で2つの船の間隔を保ち、平行に走らせながら1つの網を引くのは結構大変です。今では相棒歴35年!「あうんの呼吸や」と笑う二人の漁師。しかし、その絆を深めたのはある出来事がきっかけでした。それは…

■簡単!サヨリ家庭料理と匠の絶品フレンチ

■簡単!サヨリ家庭料理と匠の絶品フレンチ

二艘曳き漁師、幸田さんの自宅ではこの時期食卓に毎日サヨリがあるといいます。妻の奈保子さんが作るのは手軽で美味しいサヨリ料理!酢味噌でいただく「ネギぬた」はプリプリ新鮮なサヨリとねっとりした食感の茹でたネギの旨みがたまりません。そして能登町の宇出津漁港には、新鮮なサヨリを求めて、金沢市内のフランス料理店から川本紀男シェフが足を運んでいました。フレンチでサヨリ!?地元の食材にこだわる匠の技が炸裂!絶品サヨリフレンチは必見です!

■父と子の絆、サヨリの丸干し

■父と子の絆、サヨリの丸干し

父が割烹の料理人だったという川本さんには、サヨリを見ると思い出す光景がありました。それは…「サヨリの丸干し」をおいしそうに食べていた父の姿。子供の頃から魚のおろし方を仕込まれ、店の手伝いをしていた川本さん。歩んだ道はフランス料理でしたが、厳しかった父の教えが今更ながら身に沁みます。あの「丸干し」はどんな味だったのか?初めて丸干し作りに挑みました。そして父へ捧げるサヨリの一皿。思い出すのは子供の頃いつも見ていた父の大きな背中でした。

取材先
制作担当

【ディレクター】吉井 みどり(テレビ朝日映像)
【プロデューサー】高橋 司(テレビ朝日映像)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)