第778回『アジ』
5月9日放送予定
■相模湾のごちそう「小田原アジ」
■相模湾のごちそう「小田原アジ」
神奈川県小田原市。昔から相模湾西部の漁業中心地として栄え、海の幸に恵まれてきたこの地で今、旬を迎えたのが「アジ」です。黄金に輝くその姿から「黄金アジ」とも呼ばれています。豊富なプランクトンを食べ、脂がたっぷりのった魚体は、刺身はもちろん、フライにも干物にもぴったりです!
■鮮度が命!こだわりのアジ漁に密着
■鮮度が命!こだわりのアジ漁に密着
小田原のアジ漁が始まるのは、なんと午前1時半。事前に仕掛けた網を1時間かけて引きあげていきます。とれた魚は鮮度を保つため、特殊な冷海水の中へ!港に着くと、すぐに水揚げです。使うのは、巨大ホース?!よく見ると、魚のシルエットが…。人の手を使わずに一気に吸い上げることで、水揚げ時間を短縮できる、漁師のアイデアが詰まった秘密の装置です。新鮮なアジを食卓に届けたい!漁から水揚げまで様々な工夫が隠されていました。
■目利きの達人が惚れる「小田原アジ」
■目利きの達人が惚れる「小田原アジ」
午前5時30分。活気溢れるセリの中、水揚げされたばかりのアジに熱いまなざしを送るのは、明治44年創業の魚屋・魚國商店の矢嶋寛さん。矢嶋さんの1日は、仕入れたアジの状態を確認することから始まります。
鮮度を見極めるポイントはエラ!赤黒い色が新鮮な証なんだそうです。
また、1匹さばいて身の脂のノリを見定めます。最高のアジを提供するためには欠かせない日課です。そんな矢嶋さんには更なるこだわりが。
客の注文に合わせて、魚を締める時間やさばき方を変える「オーダーメイド処理」。その丁寧な仕事により、一般の客はもちろん、様々なジャンルの料理人が連日訪れます。
■10年間の感謝を込めて 常連客に贈る一皿
■10年間の感謝を込めて 常連客に贈る一皿
魚の目利きで評判の矢嶋さん、実は10年前まで、役者を目指し演技の道を歩んでいました。しかし、結婚を機に家業である魚屋を手伝うことに。魚をさばくため包丁を握り始めたものの、ぶつかったのは利き手の壁。右手でさばくことが一般的な魚ですが、矢嶋さんは左利き。慣れない右手で1日何百匹と魚をさばき続けましたが、最初は綺麗にさばくことは出来ませんでした。
それでも矢嶋さんが魚屋として頑張ってこられた理由が、常連客の露木弘子さんの存在。矢嶋さんは息子のように想ってくれて、新人の頃から10年間毎日欠かさずに店に通い続けてくれる露木さんに「感謝の気持ちを伝えたい。」と、アジを使った料理をプレゼントすることに。
小田原の食材をふんだんに使った華やかな一皿が完成!
はたして、常連客・露木さんの感想は?
取材先
制作担当
【ディレクター】坂田 広人(ViViA)
【プロデューサー】丸山 佳夫(ViViA)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)