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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第776回『羊肉』

4月20日放送

■今注目の第4の肉・羊肉

■今注目の第4の肉・羊肉

東京・上野の店で料理を楽しむ女性たち。食べているのは“羊肉”です!「羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)」は串焼きや鍋などさまざまな羊肉の料理を味わえる人気店です。また、去年行われた世界中の羊料理を楽しめる「羊フェスタ」では約3万人の客が訪れるなど、羊肉は第4の肉として人気を集めています!今回は、宮城県南三陸町で育つブランド羊を紹介します。その名も“わかめ羊”。見た目は普通ですが、どんな羊なのでしょうか!?

■新ブランド“わかめ羊”とは?

■新ブランド“わかめ羊”とは?

“わかめ羊”とは、南三陸産のワカメをエサに混ぜ与えている羊です。特徴は、柔らかさと独特の臭みが少ないということ。さらにワカメを与えることで旨みがこれまでの約6倍に!生産者の金藤克也(かねとうかつや)さんは、東日本大震災の1ヵ月後ボランティアとして初めて南三陸を訪れました。瓦礫の撤去やワカメのめかぶから茎を取る作業などを手伝っていましたが、長く活動を続けていくために何か新しい事業を起こそうと移住を決めたのです。そこで目を付けたのが、土の中の塩分を吸収して育つ“ソルトブッシュ”という草を食べる羊でした。

■わかめ羊 誕生の友情物語

■わかめ羊 誕生の友情物語

海辺で草を育て、羊も飼うという金藤さんの斬新なアイデアに反対意見も多く出ました。しかし、ワカメ漁師の畠山吉文さんの後押しで、流れは一気に変わり、牧場での飼育をスタートさせました。そんな矢先…エサのソルトブッシュが全て枯れてしまったのです。途方にくれる金藤さんでしたが、あることを思い浮かべます。それはボランティアで体験したワカメの作業。そして草の代わりにワカメを与えたところ、おいしい羊肉ができたのです。わかめ羊はブランド羊としての第一歩を踏み出しました。

■わかめ羊をイタリアンに!

■わかめ羊をイタリアンに!

わかめ羊を求めて金藤さんを訪れたのは、イタリアンシェフの渡邉明さん。野菜と合う理想の羊肉を探していたのです。飼育小屋やエサを見て、興味津々の渡邉さん。試食してみると「すごい!これは初体験です!」と十分に手応えを感じたようです。羊を飼うことを応援してくれたワカメ漁師の畠山さん等を招待し、渡邉さんが料理を振舞います。わかめ羊の特長を生かした料理には、羊肉を知り尽くしたシェフならではのアイデアが…!

取材先
制作担当

【ディレクター】浅野 正裕(ViViA)
【プロデューサー】林 大輔(ViViA)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)