第768回『ネギ』
2月23日放送予定
■海水で育てる甘いネギ
■海水で育てる甘いネギ
九十九里浜に面する千葉県山武市(さんむし)。ここに一風変わったネギがあります。その名も「海っ子ねぎ」。都内のスーパーでは入荷するとすぐ売り切れる人気ネギです。人気の秘密は甘さ。実はこのネギ、栽培には決して使うことのない海水を使って甘さを実現させたネギなんです。海水をかけるという栽培法は、偶然生み出されたものでした。どうして海水をかけると甘くなるのでしょうか。生産者の長峯さんにその秘密を教えて頂きます。今回は、千葉県山武市が誇るブランドネギ「海っ子ねぎ」の魅力をたっぷりとお届けします。
■甘さを生かした簡単レシピ
■甘さを生かした簡単レシピ
甘さの強いネギを求め、畑にやってきたのは江戸前フレンチの匠、「ナベノ-イズム」の渡辺雄一郎シェフ。世界中のネギを扱ってきた渡辺シェフが長峯さんのネギを試食。「甘みが違います、おいしい」と絶賛です!さらに長峯さんの妻・広子さんに、甘さを生かした家庭料理を披露していただきます。すると料理を見ていた渡辺シェフ、広子さんの料理に合わせ、即興でフレンチソースを仕立てました!今夜試したくなるアイデアレシピが誕生します!
■“海っ子ねぎ”誕生秘話
■“海っ子ねぎ”誕生秘話
2002年、大型の台風が関東を直撃。山武市も被害を受け、多くの作物が塩害で枯れてしまいました。しかし長峯さんが畑に行くと意外な光景が…!ネギだけは青々としていたのです。食べてみると、いつもより甘い!!なんと味も良くなっていたのです。農家の人たちは"海水"と"甘さ"の因果関係を調べ始めました。海水の濃度や散布の回数を変え、土を改良し、理想の甘さを追い求める日々が続きます。幾度の試験栽培を重ね、台風から4年後の2006年、ついに「海っ子ねぎ」が完成したのです。
■海っ子ねぎがフレンチに変身!
■海っ子ねぎがフレンチに変身!
渡辺シェフは「海っ子ねぎ」を使った新作料理を味わってもらおうと、生産者・長峯さん夫妻を店に招待しました。甘さを最大限に生かすため、まず用意したのは蒸し器です。茹でて水分と甘さが逃げないようにする工夫なんだとか。さらに細かく刻んだネギをバターと合わせ、甘みを引き出します。「こういった食べ方は初めて」「うちのネギじゃないみたい」長峯夫妻も驚きの華麗なネギ料理は必見です!
取材先
制作担当
【ディレクター】浅野 正裕(ViViA)
【プロデューサー】林 大輔(ViViA)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)