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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第705回『バショウカジキ』

11月11日放送予定

■薩摩に秋を告げるバショウカジキ

■薩摩に秋を告げるバショウカジキ

鹿児島では秋に漁の最盛期を迎える“秋太郎”と呼ばれる魚があります。その魚とは…、長く鋭い上アゴに大きな背びれ、海のハンターバショウカジキです!一大産地の甑島の漁師、濵田敏宏さんは、この時期毎日のように漁に出かけます。獲物を捕まえるために水面近くまでやってくるカジキを目で探し、見つけたら浮きを付けた網をおろすという「流し刺し網漁」でカジキを狙います。夜もふける頃、見事なバショウカジキがかかりました! 漁を終えたらすぐにトラックに詰め込んで、鹿児島市へ出荷。実はバショウカジキはほとんどが鹿児島市内で消費されているんです。市内の市場では、周辺でとれたバショウカジキが数多く並びます。

■秋と言えば秋太郎!

■秋と言えば秋太郎!

鹿児島市内にも、バショウカジキを心待ちにしている女性がいました。小料理屋の女将の狩野利恵美さんです。「秋と言えば秋太郎。揚がってくる季節が短い分、余計に愛おしく感じる」と語ります。バーナーで豪快に焼き上げた秋太郎のタタキ。まるで針のようなウロコを処理して食べさせる皮の湯引き。鹿児島名物、芋焼酎を使った竹皮の包み焼き…。秋太郎を知り尽くす鹿児島人の絶品料理は必見です!

■漁師の楽しみ!モツ煮込み!

■漁師の楽しみ!モツ煮込み!

一大産地の甑島でも、秋太郎の独特の食べ方があります。漁師の濵田さんが取り出したのはなんと内臓!内臓は新鮮さを維持するために船内で切り取られます。そして、身はすぐに市場に届けられるのですが、余った内臓は、地元の人が食します。これが、島の漁師にとっての一番の楽しみ!醤油と砂糖で甘辛く煮付けたモツ煮込み。栄養たっぷりの心臓はステーキなど、島ならではの料理が食欲を誘います。島の物産展でも大人気!でも、秋太郎の知名度はまだまだ全国区ではありません…。

■漁師の奥さんが学ぶイタリアン

■漁師の奥さんが学ぶイタリアン

マカジキやメカジキなどのブランド力のあるカジキと比べてまだあまり知られていないバショウカジキ。もっと全国の人に味わってもらうために、秋太郎を洋食で使う料理法はないか…。そう考えた漁師の奥さんの、川添鈴香さんと中野絹代さんは東京の魚介料理がおいしいと評判のイタリアンに修行に出かけます!カジキマグロをよく食べるイタリアならばヒントがあるのではないかと考えたのです。イタリアで修行した魚返シェフ、秋太郎のカマの部分はミンチに、モツにはワインと見たことのない料理法で調理していきます!一体、どんな料理になるのでしょうか!?

取材先
制作担当

【ディレクター】鴨下 満(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】安田 裕史(テレビ朝日)