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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第702回『ヤナギムシガレイ』

10月21日放送予定

■干物の王様「ヤナギムシガレイ」

■干物の王様「ヤナギムシガレイ」

新潟県の北部にある村上市岩船漁港を訪ねると、夕方からの競りに間に合わせようと20隻ほどの漁船が次々と港へ戻ってきます。水揚げされていたのは…ツヤツヤと光る「ヤナギムシガレイ」!!ほっそりした体形が柳の葉に似ていることから新潟では「ヤナギ(柳)ガレイ」と呼ばれています。地元ではこれを1時間ほど塩水に浸してから干す「一夜干し」が定番。ほどよく水分が抜けた身は、軽く炙ることでふっくらとふくらみ、絶品です。今回は新潟を舞台にその魅力に迫ります。

■地元ならではの料理とは

■地元ならではの料理とは

漁師歴50年以上の丸山久雄さん、チカ子さん夫婦の自宅で家庭料理を教えていただきます。獲れたてを観音開きにして骨をとり、パン粉をつけて油で揚げた「フライ」は、ほくほくふわふわ!ご飯のおかずや晩酌の肴にもってこいの美味しさです。
一方地元の割烹では、一夜干しをさらに蒸したり、揚げたり、お椀にしたりと様々に工夫して供していました。古くからヤナギムシガレイを愛してきた地元ならではの食べ方には脱帽です。

■豪華列車トランスイート四季島で供する寿司

■豪華列車トランスイート四季島で供する寿司

今年5月から運行が始まった豪華列車「トランスイート四季島」。10月にこの列車でヤナギムシガレイの寿司を供したいと奮闘する寿司職人に密着しました。新潟市内の人気店「せかい鮨」の店主、吉沢俊哉さんです。地元では一夜干しが定番とされてきた中で、あえて生の握りを出したい!佐渡ブリやノドグロに比べ知名度の低いヤナギムシガレイを美味しく食べていただくために吉沢さんが考えた秘策とは…。果たしてどんな一品ができるのか?お楽しみに!

■銀座で一夜干し!? 母に捧げる絶品スープ

■銀座で一夜干し!? 母に捧げる絶品スープ

和食のイメージが強いヤナギムシガレイですが、東京・銀座にこれをフランス料理で供するシェフがいました。十時 亨(とときとおる)シェフです。ハーブ入りのバターを使った「ムニエル」は、パリッと焼いた皮目がたまらない美味しさ!実はシェフの故郷は福島県のいわき市。地元でとれるヤナギムシガレイは幼い頃から身近な魚でした。家族みんなで囲んだ一夜干しのある食卓の思い出が、極上カレイの美味しさを余すことなく引き出す料理の原点だったのです。そんなシェフが亡き母のために絶品スープを仕立てます。

取材先
制作担当

【ディレクター】吉井 みどり(ViViA)
【プロデューサー】鈴木 朗(ViViA)
【プロデューサー】安田 裕史(テレビ朝日)