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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第678回『東京湾の貝物語』

5月6日放送

■東京湾のごちそう“絶品の貝”

■東京湾のごちそう“絶品の貝”

海風が心地よいゴールデンウィーク。東京湾で初夏の風物詩が始まります。そう潮干狩りです。千葉県船橋市に広がる干潟「三番瀬」には、江戸前のあさりを求めて、シーズン中10万を超える人々が訪れます。
稚魚や稚貝が育つ干潟は、“生命のゆりかご”と呼ばれ、江戸時代の東京湾には広大な干潟が広がっていました。しかし、急速に埋め立てが進み、自然豊かな干潟は減少…。ところが、東京湾に今も残るわずかな干潟で、ハマグリやアオヤギ、ミルガイなど様々な貝が取れているのです。今回は、知られざる貝の宝庫・東京湾の魅力に迫ります。

■旬を味わう…東京湾の貝料理

■旬を味わう…東京湾の貝料理

神奈川県に残る自然の干潟「野島公園」に、半世紀にわたり通い続ける貝取り名人と出会いました。塩井豊さんは東京湾の食材にこだわる和食の料理人です。塩井さんにとって干潟は食材を仕入れる場所。アサリやシオフキ貝の他に、小さな穴に塩を入れるとにょきっと顔を出したマテ貝など干潟のご馳走を必要な分だけいただきます。
さらに地元の市場でハマグリやミル貝、アオヤギなど江戸前の貝を仕入れて、店へ戻り東京湾を味わう旬の貝料理を作ります。
東京湾をこよなく愛する料理人が仕立てた、至極の江戸前料理とは!

■江戸前に登場したニューフェース“ホンビノス貝”

■江戸前に登場したニューフェース“ホンビノス貝”

早朝5時。船橋の三番瀬で漁をするのは、アサリ漁一筋60年のベテラン漁師、石井隆さんです。しかし水揚げしていたのはアサリでありません。ホンビノス貝という今話題の貝です。アサリの水揚げが減少する一方で、漁獲が右肩上がりのいま注目を集めている貝です。ホンビノス貝は北米が原産。東京湾には貨物船で運ばれ、栄養豊富な海で爆発的に繁殖したといわれています。産地船橋では、これを新たな名物にしようと、次々とホンビノス貝グルメが登場!ピッツアやかきあげに韓国料理も!江戸前のニューフェースが料理の可能性を広げています!

■ホンビノス貝が江戸前フレンチに大変身!

■ホンビノス貝が江戸前フレンチに大変身!

ホンビノス貝に注目する料理人がいます。江戸の食文化を取り入れた独創的なフレンチが評判の渡辺雄一郎シェフです。地元が船橋に近く、東京湾の食材は、自身の味の原点といいます。そして今回、ホンビノス貝を使って新たな料理に挑みます。三番瀬でとれた江戸前の海苔とホンビノス貝のコラボレーション。過去と未来を繋ぐ、独創的な一品には、シェフが愛する海苔漁師だった祖父への思いが込められていたのです。

取材先
制作担当

【ディレクター】浅野 正裕(ViViA)
【プロデューサー】鈴木 朗(ViViA)
【プロデューサー】安田 裕史(テレビ朝日)