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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第537回『万願寺とうがらし』

7月26日放送予定

■京都に夏を告げる京野菜・万願寺とうがらし!

■京都に夏を告げる京野菜・万願寺とうがらし!

唐辛子なのに辛くない、その名も「万願寺甘とう」として注目を集める風変わりな万願寺とうがらしは、甘い果肉に、長~い実が特徴!肉厚でボリュームたっぷりの実から“とうがらしの王様”とも称され、煮て良し、焼いて良し、揚げても良しと、3拍子揃った夏の万能野菜です。京都のおばんざいに欠かせない万願寺とうがらしは、実は京野菜が注目されるきっかけを作った立役者。早速発祥の地、舞鶴を訪ねてみましょう!

■甘~い実を作る農家の奮闘

■甘~い実を作る農家の奮闘

舞鶴で「万願寺甘とう」として根強く愛される万願寺とうがらしは、夏に収穫の最盛期を迎えます。舞鶴一の収穫量を誇るのは、名手・添田潤さんです。肉厚で甘みが強いと評判の万願寺甘とうを作る添田さんの悩みの種は、稀に辛味のある実が生ること。試行錯誤の末に辛味の原因を突き止めた添田さんは、甘い実が実るよう、葉や土壌の状態にこまめに気を配ります。添田さんの育てた万願寺甘とうを使って、夏にピッタリのスタミナ満点料理を作るのは、妻の光子さん。甘辛いタレで仕上げた肉巻きは、子供たちに大人気!万願寺甘とうの爽やかな風味と、酸味の利いた梅が相性抜群の混ぜご飯は、暑い夏を乗り切る至極の一品です。

■京野菜の救世主・万願寺とうがらし

■京野菜の救世主・万願寺とうがらし

舞鶴の冬は雪深く、山に囲まれて耕地面積が狭いため農業を営むには厳しい所。過酷な環境下で脚光を浴びたのが、舞鶴の農家が自家用野菜として細々と育てていた万願寺とうがらしでした。これを地元の一大名産品にしたいと立ち上がったのは、当時農協職員だった橋垣長郎さん。名も知れぬ地元の自家用野菜だった万願寺とうがらしを売り込むための、橋垣さんの秘策とは・・・?実はその秘策こそが、京野菜が注目されるきっかけを生み出したのです。皆に喜んでもらえるような万願寺とうがらしを作りたい、と栽培に力を入れるのは、新規就農者の嵯峨根幹雄さん。今や一大産地となった舞鶴では、厳しい環境下で支え合う、地域の仲間たちの絆がありました。

■万願寺とうがらしを生かす京料理の技!

■万願寺とうがらしを生かす京料理の技!

アイディア光る万願寺とうがらし料理に腕を振るうのは、京料理・清和荘の竹中徹男さん。万願寺とうがらしの鮮やかな緑色を生かし、京都の夏の風物詩・鱧と共に煮こごりに仕立てます。続いて竹中さんが合わせるのは、ジャコと酢飯。軽く炙って仕上げる万願寺とうがらしの寿司は絶品です!さらに竹中さんが万願寺とうがらしのすり流しに添えるのは、滋味深いアワビとウニ。海のごちそうに負けない、万願寺とうがらしの魅力とは・・・?

取材先
制作担当

【ディレクター】田中 徹(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】安田 裕史 紫藤 泰之(テレビ朝日)