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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第418回『トビウオ』

3月24日放送予定

■島に春を告げる魚「トビウオ」

■島に春を告げる魚「トビウオ」

都心から南へ約300キロの太平洋に浮かぶ八丈島。島に春を告げる魚といえば…大きな目と長い胸ビレが特徴の「トビウオ」です。春になると、産卵のために南の海からやってくるトビウオを、島では特別に「春トビ」と呼び、昔から大切にしてきました。ひとたび嵐が来ると孤立し、食料も限られてしまう「離島」ならではの食文化を御紹介します。

■極旨(ごくうま)料理が花咲く八丈島

■極旨(ごくうま)料理が花咲く八丈島

「海がシケるほどトビウオは獲れる!」そんな漁師さんの言葉を信じて、強風の中、トビウオ漁に同行しました。嵐の海でカメラがとらえたのは、海面を飛ぶトビウオの姿。優雅に滑空する姿は必見です! 翌朝、新鮮なトビウオが島の食卓に届きます。腕を振るうのは元気印のオバァを中心とした婦人会のお母さんたち。八丈島の郷土料理「島寿司」から、島の名物オバァ考案の「ぶっ飛びハンバーグ」まで…。トビウオを食べつくす、自慢料理が並びます。

■伝え続けたい味がある

■伝え続けたい味がある

水揚げされたトビウオが届けられる場所が、もう一つあります。独特な香り漂う、、、島特産の「クサヤ」屋さんです。この究極の発酵食品こそ、トビウオを長く保存する古からの知恵。鮮度にこだわり抜いたクサヤ作りを見せていただきました。味の決め手は秘伝の「クサヤ液」。液に住んでいる200種類もの菌の力で美味しいクサヤが作られるのです。島人が誇るクサヤには、父と息子、そして島への愛の物語がありました。

■トビウオに想いを馳せて…

■トビウオに想いを馳せて…

東京・品川にあるフレンチのビストロ…切り盛りするご夫婦は伊豆諸島の三宅島で、かつてトビウオ料理で評判のペンションを経営していました。しかし、2000年の三宅島噴火の際に全島避難を経験。その後、都心で店を開きました。店で供される料理はどれも島の香り漂うものばかり。そこには、島に戻りたくても戻れない、ご夫婦の「島への熱い思い」が込められていました。

取材先
制作担当

【ディレクター】森田 孝生(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】江野 夏平(テレビ朝日)