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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第362回『寒ざわら』

1月29日放送予定

■冬が美味しい!寒サワラ

■冬が美味しい!寒サワラ

紡錘形の体が虹色に輝く美しい魚・鰆(サワラ)。漢字で魚へんに春と書きますが、実は九州では冬が旬で寒ザワラと呼ばれ愛されてきました。その特徴はなんと言ってもたっぷり蓄えた濃厚な脂。火で炙ると、白身と皮の間から脂が溢れ、白身はオーロラ色に輝きます。

■志賀島 サワラ漁とお正月

■志賀島 サワラ漁とお正月

福岡県博多の沖合いに浮かぶ志賀島。この島の漁師たちは12月になると〝流しさし網漁〟という漁法で、時速100kmで玄界灘を駆け巡るサワラを狙います。網を投げるのは1日1度だけ。漁師さんが「獲れるか獲れないかは博打みたいなもの」と話す夜の漁に密着しました。さらに志賀島ではお正月に玄関に塩漬けのサワラを吊るして大漁と無病息災を願う風習がありました。しかも、正月の間、このサワラを少しずつ切り落として食べ繋ぐという文化も残されていました。「サワラに始まりサワラに終わる」志賀島のお正月を紹介します。

■「おしかさん」が広めた「ジージーママ」

■「おしかさん」が広めた「ジージーママ」

島から船で博多へ渡り、志賀島の新鮮な魚を行商する女性たちがいます。〝おしかさん〟と呼ばれる彼女たちはリヤカーで博多の街を歩き回ります。そんな彼女たちが博多の人たちに伝えたサワラを使った郷土料理があります。「ジージーママ」と呼ばれる料理、果たしてどんな料理なのでしょうか?

■幻のサワラ鮨を再現!リンゴの香り??

■幻のサワラ鮨を再現!リンゴの香り??

江戸時代、幕府への献上品だったというサワラの鮨があります。近代日本の知の巨人と称された南方熊楠。彼は、今は作り手が途絶え幻となってしまったこの鮨を、知人にあてた手紙に克明に書き記していた作り方を元に再現しました。〝縄巻き鮨〟と呼ばれるこの鮨の香りはなんとアップル(リンゴ)と書かれています。果たして、どんな鮨がよみがえるのでしょうか?

取材先
制作担当

【ディレクター】金澤 佑太(ViViA)
【プロデューサー】加納 満 (ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)