第356回『たら』
12月11日放送予定
■冬魚の代表格「たら」

■冬魚の代表格「たら」
漢字で「魚へん」に「雪」と書く冬の代名詞の魚といえば…「鱈(たら)」!
厳冬の季節に旬をむかえる「たら」は何でも食べる食いしん坊!ぷっくり太った姿から「鱈腹(たらふく)」という言葉も生まれたといわれています。また、江戸時代には幕府への献上品として重宝されてきました。そんな「たら」はメスよりもオスの価値が高い魚。その理由が白子!とろ~り溶ける濃厚なコクはまさに美味!また、雪のように白い身だって、ちょっと手を加えれば絶品料理に早変わり!さあ、「たら」をたらふく頂きましょう!
■藤沢周平が愛した「たら」

■藤沢周平が愛した「たら」
「蟬しぐれ」や「たそがれ清兵衛」など時代小説を生み出した藤沢周平。たら漁の盛んな山形県・鶴岡市で育った彼は、「たら」を愛した一人でした。鶴岡をモデルに描いた時代小説でも、故郷の「たら」をたびたび登場させています。さらに、お湯も沸かさなかった藤沢が、唯一作った手料理が「たら料理」でした。藤沢が愛娘のために腕を振るったその料理は、家族の絆を結ぶ役目を果たしていました。藤沢の「たら料理」に秘められた家族の物語とは・・・。
■豪快!東北のたら鍋!

■豪快!東北のたら鍋!
「たら」と言えば、やっぱり「鍋」!たら鍋は室町時代から日本人の身も心も温めてきました。特に北国では貴重なたんぱく源として重宝され、様々な鍋の主役を張ります。まさに捨てるところがない「たら」。東北の港町ではアラから肝まで一匹丸ごと鍋に放り込むのが主流。〝たら汁と雪道は後がよい〟と言われ、じっくり煮込んだたら鍋からじわ~と染み出した旨味とコクは、他の鍋では味わえない絶品。寒の時期にはたまらない郷土鍋をご紹介します。
■繊細!江戸の粋、小鍋仕立て

■繊細!江戸の粋、小鍋仕立て
東京・銀座、知る人ぞ知る名店。江戸の粋が生んだ小鍋料理を振舞っていただきました。「馬の息でも煮える」と言われるほど「たら」は火が通りやすい魚。身の厚さに見合った火加減が重要です。「たら」の旨みを存分に引き出した、さらにたらを知り尽くした若き匠の繊細な技には圧巻。素材の相性を重んじる日本料理の真髄をとくとご覧ください。
取材先
制作担当
【ディレクター】金澤 佑太(ViViA)
【プロデューサー】加納 満 (ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





