食彩の王国 食彩の王国

毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第276回『わらび』

5月23日放送予定

■偉大なる山の贈り物

■偉大なる山の贈り物

おいしい山の空気とやさしい鳥の声・・・。春の森には、とっておきのごちそうが待っていました。〝わらび〟です。枯れ草の下からニョキニョキ芽吹くその姿には、力強い山のエネルギーを感じます。今回は驚きの連続!わらびを慈しみ、その恵みを余すことなく活かした日本人のおそるべき知恵と技がとびだします!

■苦味もえぐみも、元気パワー!?

■苦味もえぐみも、元気パワー!?

わらびの仲間は、中世代半ば(1億年~1億5000万年前)、恐竜の時代から出現していたと言われます。気の遠くなるような長い歴史を経て、私たちはその恵みを頂いているのです。野生ならではの歯応えや苦味、えぐみ・・・。強烈なアクも、わらびが生き延びるための知恵だったのかもしれません。牛や馬、鹿さえも食べないわらびを、日本人は灰を用いてアク抜きすることで、美味しく食べる術をあみ出しました。

■すべては、お客様のために!

■すべては、お客様のために!

1日3組限定の懐石料理店。数多の食通をうならせる凄腕の料理人と出会いました。繊細なわらびの味をどう調理するのか?食材にかける入念な下ごしらえと卓越した技に驚かされます。フランス料理の若き天才シェフは、故郷のおばあちゃんが毎年わらびをごちそうしてくれた思い出を胸に、腕を振るいます。華麗なわらび料理をお楽しみに!

■まぼろしのわらび粉

■まぼろしのわらび粉

わらびは、土の下に強靭なパワーを持つ根をはりめぐらしています。日本人は、わらびの根から『わらび粉』(でんぷん)をとりだし、暮らしの隅々に活かしました。強力な粘着力を活かして『糊』をこしらえ、強い繊維から『縄』も作りました。『わらび餅』もわらびの恵みです。厳しい自然と向き合い、山の幸を無限に生かした日本人の素晴らしい知恵と心をみつめます。

取材先
制作担当

【ディレクター】伊藤 浩子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)