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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第269回『沖縄 黒糖』

4月4日放送予定

■黒糖は沖縄の人々の長寿の源!

■黒糖は沖縄の人々の長寿の源!

長寿の島・沖縄のオジィ、オバァは元気いっぱい!今回の主役、黒糖は健康食であり、
沖縄料理の味の要です。黒糖は、煮物や
炒め物、和え物などの隠し味として大活躍。料理にグッとコクを出し、豊かな風味を与えてくれます。今回は、本場・沖縄から黒糖の
魅力をたっぷりとお届けします。

■昔ながらの黒糖づくりを守る 粟国島(あぐにじま)

■昔ながらの黒糖づくりを守る 粟国島(あぐにじま)

黒糖は、熟したサトウキビを搾った汁をそのまま煮詰めて生まれます。
沖縄の中でも、昔ながらの製法を守っているのが、沖縄本島の西にある離島、粟国島です。人口900人程の小さなこの島では、サトウキビ作りは「結いまーる」と呼ばれる助け合いの形で行われています。島独特の料理や風邪のときに飲む民間薬などとして、島の生活に黒糖は欠かせません。美味しい黒糖の島料理をお楽しみに!

■琉球宮廷料理

■琉球宮廷料理

琉球王朝の時代にとても貴重だった黒糖は、中国や薩摩の役人をもてなす料理にも使われたそうです。東道盆(トゥンダーブン)と呼ばれる伝統の宮廷料理の前菜。盆の中には彩り豊かに料理が並びます。黒糖の蜜を使った田芋の揚げものや、黒糖醤油に豚の三枚肉を漬け込み、ゴマをまぶして蒸したミヌダルと呼ばれる料理があります。華麗で味わい深い宮廷料理に海外の要人たちも舌鼓を打ったことでしょう。

■沖縄のぬちぐすい(命の薬)黒糖

■沖縄のぬちぐすい(命の薬)黒糖

沖縄では、健康にいい食材を「ぬちぐすい」と呼んで大切にしています。食べ物だけではなく、人の心に癒されたというときにも使う言葉です。カルシウムや鉄分などのミネラルが豊富な黒糖は、暮らしの中で疲れた体を癒してくれるぬちぐすいだといいます。風邪などを引いたときには、黒糖湯にウイキョウや生姜を入れて煮詰めた飲み物を、お母さんが薬代わりとしても用いてきました。太平洋戦争末期の沖縄戦でも、黒糖で命を救った感動のエピソードがありました。長寿の食材として沖縄を支えてきた黒糖。黒糖の知られざる歴史に迫ります。

取材先
制作担当

【ディレクター】植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)