第238回『もち米』
8月23日放送予定
■夏の「もち米」は、元気の源

■夏の「もち米」は、元気の源
「もち米」は、意外にも暑い夏に大活躍する食材です。
京都では、夏の土用が近づくと、街の和菓子屋の前に「あんころ餅」の張り紙が掲げられます。昔から、ウナギと同じように土用の入りに「あんころ餅」を食べる習慣があるのです。宮中での古い慣わしがルーツですが、暑い夏の京都では、夏バテ防止の意味も込めて、「あんころ餅」を食べるのです。
また、京都の町屋には、1年に1度きり、祇園祭りのときだけに振舞う「もち米料理」があります。客人への「もてなしの心」を体現した祝いの品。町屋に伝わる伝統の料理とは、一体どんなものなのでしょうか。
■京都・もち米の創作料理

■京都・もち米の創作料理
京都・東山。老舗や名店が軒を連ねる一角。そこで店を構える気鋭の料理人が、夏の京都で「もち米」の創作料理に挑みます。ほんのり甘い「もち米」は、甘辛いもの、脂のもの、との相性が良いといいます。夏が旬の「アユ」「ハモ」などを使って、見たこともない「もち米料理」を披露します。これは斬新!これは必見!
■秋田・色鮮やかな“赤いオコワ”

■秋田・色鮮やかな“赤いオコワ”
古代より大切に扱われてきた「もち米」。正月や節句など年中行事には、お供えや祝い料理として振舞われてきました。お盆でも、「おはぎ」や「赤飯」などもち米の料理を、先祖の霊に供えます。
秋田には、お盆には欠かせないという郷土料理「赤ずし」があります。真っ白いもち米が、鮮やかな赤い色に変わります。夏場の保存食として重宝される「赤ずし」。地元で有名な料理上手のお婆ちゃんに、作り方を教えていただきました。秋田の農家に伝わる紅色のオコワ、はたして、どんな料理なのでしょうか。また、家の前にたつ漬物小屋には、もち米を利用して作った「オタカラ」料理が眠っていました。秋田の郷土料理を紹介します。
■宮城・コメどころの“夏の餅つき”

■宮城・コメどころの“夏の餅つき”
「コメどころ」宮城は、「モチどころ」でもあります。お盆には、家族で餅つきを行い、できたての餅を先祖の霊に供えます。宮城の人たちにとって、お盆は、自分たちで作った餅料理を囲み、家族や先祖とともに過ごす大切な時間です。
その餅料理は、とってもバラエティー豊か。「あんこ餅」「ずんだ餅」「納豆餅」「くるみ餅」、、、などなど。地元でとれる食材を使って、餅のフルコースを作ります。300種類あるとも言われる餅の食べ方。その一部をご覧いただきましょう。
お盆の風習とともに残る「もち米料理」を探訪。これぞニッポンの食文化、「もち米」の豊かな世界をお送りします。
取材先
制作担当
【ディレクター】森田 孝生(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





