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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第228回『グリーンピース』

5月31日放送予定

■光輝く・・・緑色のダイヤモンド!

■光輝く・・・緑色のダイヤモンド!

新緑の季節にピッタリ!すがすがしい青色、爽やかな香り・・・。プチンッとはじける甘くて優しい味わい。さぁ、フレッシュなサヤ入りグリーンピースで料理を作ってみませんか?グリーンピースは、豌豆の未熟な若い実を摘み取ったもの。ちっちゃいけれど、とってもエネルギッシュな野菜です。真冬は凍る土の下でじっと芽をあたため、寒さから解き放たれると、グングン蔓をのばしてギッシリ実をつけます。みずみずしい生命力あふれるこの豆粒には、知られざるエピソードがいっぱい!
たった一晩で天までのびる豆の木のおはなし『ジャックと豆の木』も、モチーフはグリーンピースの実が完熟した豌豆です!

■ルイ14世がキスした野菜

■ルイ14世がキスした野菜

グリーンピースは、フランス語で「プティポワ」。フランスでは欠かすことのできない特別な食材です。フランス人シェフ、フィリップ・バットンさんは胸を張ってこう言います。『グリーンピースが嫌いな人は、茹で方を間違っているんです!』
17世紀後半、グリーンピースは、フランス国内で大流行しました。きっかけは、「太陽王」と称えられたルイ14世が、グリーンピースを寵愛したことに遡ります。毎日生涯食べ続けたルイ14世・・・。いったいどんな料理を味わったのでしょうか?

■命をつないだ母の味・・・

■命をつないだ母の味・・・

グリーンピースに特別な想いをよせるドイツ人の名シェフと出会いました。「食べ物、足りなくて、お母さんは泣いていた・・・」幼心に母の痛みを感じ、兄弟で懸命に育てたグリーンピース。名シェフの忘れられない故郷の味をお届けします。ところ変われば、調理法も変わります!ロシアではかつて高級食材でしたが、今では庶民に欠かすことのできない身近な野菜。グリーンピースを使うユニークなロシアの風習をご紹介します。京料理の老舗では、サヤまで活かす達人がいました。「硬い薄皮をむけば、サヤも捨てずにおいしく食べられます!」一皿一皿に、素材を活かしきる料理人の磨きぬかれた心が映し出されていきます。

■グリーンピースの種を蒔き続けた男

■グリーンピースの種を蒔き続けた男

時は、明治維新・・・。江戸時代の価値観は一変し、生きる術を失った侍は、刀を捨て、己の力で道を切り開かねばなりませんでした。依田勉三は、北海道の原生林に覆われた未踏の大地に夢を馳せ、土地を切り開くと、手当たり次第に種を蒔きました。稲、大麦、小麦、白大豆、インゲン、青豌豆(グリーンピース)・・・。鍬を握ったこともない。野菜を育てたこともない。侍の誇りも何もかも捨て、開拓に生涯を注いだ勉三。そして、開拓から22年後・・・。誰も予測しえなかった奇跡が起こりました。知られざる、グリーンピースの感動の物語をつづります。

取材先
制作担当

【ディレクター】伊藤 浩子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)