第223回『クレソン』
4月26日放送予定
■独特の香りと爽やかな辛味

■独特の香りと爽やかな辛味
ステーキ、ハンバーグなど肉料理のつけ合わせに欠かせないのがクレソン。「クレソン」とはフランス語。ヨーロッパが原産地です。日本には明治初期に西洋料理とともに輸入され、宣教師たちによって広がったのが始まりだと言われています。クレソンはその独特のピリッとした辛さから、当時は「オランダガラシ」と呼ばれていました。日本の代表的な帰化植物であるクレソンは、今では北海道から沖縄にいたるまで各地に自生しています。明治九年には、あることがきっかけで東京・上野公園にある不忍池にも野生化したクレソンが見られたといいます。
■いで湯の里で育む緑の宝石

■いで湯の里で育む緑の宝石
ビタミン、ミネラルも豊富なクレソン。今回番組では大分県の名湯で知られる湯布院を訪ねました。この地で唯一クレソンを栽培するのが年間60種類もの野菜を作る江藤農園の江藤雄三さん。湯布院のクレソンは温泉の湧く山々から流れ出たミネラルたっぷりの水で栽培されています。栽培を始めたきっかけは老舗旅館「由布院玉の湯」総料理長・山本照幸さんからのたっての依頼でした。いで湯の里で育まれる清流の宝石・クレソンとそこに暮らす人々の思いを綴ります。
■名物クレソンスープの誕生秘話・・・

■名物クレソンスープの誕生秘話・・・
クレソンと湯布院。その始まりは「由布院玉の湯」にありました。今では宿の朝食に欠かせない「クレソンスープ」です。総料理長・山本照幸さんが玉の湯にやってきたのは30年前のこと。当時から名物だった「鴨鍋」に添える野菜はクレソンだったといいますが、9年前に山本さんはクレソンスープに出会いました。色鮮やかでクレソンの旨みを余すところなく生かしたクレソンスープの誕生秘話とは?!
■クレソン料理七変化

■クレソン料理七変化
ハウスでは通年栽培が可能なクレソンが最も美味しくなるのは春です。暖かくなるとグングン伸びて味も濃くなります。サラダなどの生食野菜=クレソンと思われがちですが、実はそれだけではありません。上野公園にある「韻松亭」の看板メニュー「鳥すき焼き」にはたっぷりのクレソンが入っています。クレソンは繊維質がしっかりとしていて鍋の中で煮すぎてもこわれず、また軽く火を通しただけでも食感と独特の味を楽しめます。一方、フランスではクレソンは束で買うほど家庭では馴染みのある食材だとか。クレソニエールと呼ばれるクレソンのソースで一品・・・そしてフレンチならではの料理の数々を紹介します。
取材先
制作担当
【ディレクター】吉井 みどり(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





