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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第221回『しらす』

4月12日放送予定

■しらすを届けるチームプレー

■しらすを届けるチームプレー

桜の開花と共にしらす漁がはじまります。しらすの水揚げ日本一を誇る、静岡県、舞阪漁港では、2隻の船でひとつの網を張る「2艘曳き」でしらすが獲られます。朝焼けの中、100隻もの船が遠州灘に向かう様子は圧巻です!2隻の船のチームワークが必要な舞阪のしらす漁。兄弟でペアを組む天野さんの船。この日のしらす漁の結果とは?!
儚いほどに小さく透き通った体は、しらすを運ぶ漁師、旨さを閉じ込める加工の技、そして料理人のチームプレーによって食卓に届けられます。
しらすには、その一匹一匹の数に負けない人々の愛情が重ねられていました!

旨さを閉じ込める手技

旨さを閉じ込める手技

新鮮な生のしらすに手間を加え、全国へしらすを届けてくれる加工の技。サーファーが集まる湘南では、生のしらすを海苔のように干す、究極の手技「たたみいわし」が伝えられています。イ草に干されるところから「たたみいわし」と呼ばれてきました。しらすの芸術品とも呼べる、たたみいわし。一見何気なく行われる作業にも、絶妙な厚みを調整するため、指先に神経が研ぎ澄まされています。

■京のおばんざいに活きる しらす

■京のおばんざいに活きる しらす

海から遠く離れた京都では、よく乾燥させた「ちりめんじゃこ」が昔から貴重な栄養源として食卓に欠かせませんでした。京都で愛されてきたしらすで作る家庭料理“おばんざい”。「ちりめん山椒」は京都の各家庭で味を持ち、いつも冷蔵庫に入っているそうです。ちりめん山椒とあわせることで、大根の葉も捨てられることなく素朴なおかずへと変身します!“もったいない”と食材を大切にする京都のおばんざい精神にしらすは活きています!

故郷の海の味

故郷の海の味

神奈川県 平塚で、この季節、毎日地元の漁師にしらすを買いに通うシェフがいます。東京の名店で料理長を務めたシェフが、故郷の平塚に戻った理由。それは、地元平塚でしか出せない味があるからこそ。地元の漁師とシェフの融合でうまれた生しらすのイタリア料理。ここにしかない究極の料理が生まれます。
磯の香りが漂う、小さなしらすを支えるチームプレー。お楽しみください。

今週のおすすめレシピ

今週のおすすめレシピ

【ちりめん山椒】
京のおふくろの味
あたたかいご飯にのせて・・・お試し下さい!


《材料》(4人分)
・ ちりめんじゃこ・・・60g
・ 実山椒・・・・・・・・・15g
・ だし汁(鰹)・・・・・・60cc
・ 酒・・・・・・・・・・・・・20cc
・ 醤油・・・・・・・・・・・20cc
・ みりん・・・・・・・・・・20cc
・ 砂糖・・・・・・・・・・・小さじ1
・ 塩・・・・・・・・・・・・・少々

《作り方》
1. 生の実山椒は茎を取り除き、たっぷりの湯で塩茹でをする。茹であがったら冷水に1時間程度さらしおく。
2. フライパンにだし汁を入れ、1の下処理をし実山椒を加える。
3. 酒、醤油、みりん、砂糖、塩を加え沸騰させる。
4. 乾煎りしたちりめんじゃこを加え、全体を混ぜ合わせる。
5. 焦げ付かないように、水分が無くなるまで炊き込む。
6. 熱が冷めれば出来上がりです!

取材先
制作担当

【ディレクター】椎葉 百合子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)