第220回『うずらたまご』
4月5日放送予定
■日本で家畜化された唯一の野生動物「うずら」

■日本で家畜化された唯一の野生動物「うずら」
古代エジプトの象形文字にも登場するうずら。中国では、野生のうずらが鳳凰に変身すると考えられ、また、卵は朝鮮人参・蝮と並ぶ滋養強壮の三大妙薬と記されています。
そのうずらの飼育に成功したのは、なんと日本。室町時代に、その泣き声が「御吉兆(ゴキッチョウ)」と聞こえるとして、戦さでの縁起担ぎに使われたのが始まりでした。
■名脇役から主役へ

■名脇役から主役へ
様々な料理を引き立てる名脇役うずら卵。ところが、近頃、「かわいいお弁当ブーム」に乗って、一躍脚光を浴びるようになりました。かわいいうずら卵は、子どもたちのアイドル。ちょっとしたアイデアで、うずら卵を素敵に変身させる方法を紹介します。
また、和食の老舗とフレンチの実力派が登場。うずら卵をメインの食材として、目に美しく、舌でとろける、感動的な料理の数々を披露します。
■うずら絶滅の危機を救った男

■うずら絶滅の危機を救った男
うずら卵の生産量を見ると、愛知県・豊橋地域がダントツで1位。日本全体の実に60%を占めています。その理由を調べてみると…
実は、日本のうずら産業は、第2次世界大戦による食糧難と餌不足のため、壊滅状態となり、当時、日本全国の農家で飼育されていたうずら200万羽は全滅してしまったのです。
戦後、子どもたちに栄養価の高いうずら卵を食べさせたいと願う、豊橋在住の鈴木経次さんが、日本中を探し回り、東京で奇跡的に戦火を逃れ、ペットとして飼われていたつがいのうずらを発見し、懇願の末、卵を数個分けてもらったのです。鈴木さんの努力の結果、うずら卵の生産は蘇り、そのため豊橋が「うずら王国」となったのです。
■壮観!うずら料理づくし

■壮観!うずら料理づくし
豊橋では、生産農家ならではの、度肝を抜くようなうずら卵料理に出会うことができます。煮物・焼き物・揚げ物、様々な料理にうずら卵が利用され、食卓を彩っているのです。中でも圧巻は目玉だらけの目玉焼き。通称「百目」。パーティーなど大勢で楽しくつつく時には、打ってつけの料理です。
また、地元の店で、何と「カラごと食べるうずら卵の串焼き」を発見! 工夫を凝らした下準備で、タレが卵の中まで染み込んだオツな味わい。うずらを知り尽くした料理人ならではの腕前を、ぜひご期待ください。
取材先
制作担当
【ディレクター】加藤 ツトム(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





