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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第214回『イカ』

2月23日放送予定

■食卓の不滅の定番食材・・・イカ

■食卓の不滅の定番食材・・・イカ

世界に冠たる魚介類の消費王国・日本の中で一世帯あたりの年間消費量の第一位がイカです。しかも全世界のイカの4割以上が日本で食べられているのです。イカは世界の海に450~500種棲息しています。その中で日本人が日常的に食べているのは、スルメイカ、ヤリイカ、アオリイカ、甲イカの4種です。今回紹介する漁は福岡県志賀島で昭和初期から続く伝統のイカカゴ漁。ここでは2月初めから甲イカ漁の解禁を迎えます。イカカゴ漁は甲イカの産卵生態を利用して考案された漁です。解禁日当日の漁に密着しました。

■古代ローマ人も愛した食材

■古代ローマ人も愛した食材

美食家でもあり、健啖家の古代ローマ人も消化不良に悩まされたと言います。そこで、胃痛の薬や解熱、切り傷にも効果があると言われているイカ墨は、古代ローマ人にも愛されていました。今回、番組ではトスカーナ料理に魅了された料理人に「甲イカの詰め物」を再現してもらいました。古代ローマ人が愛したメニューとはどのようなものなのでしょうか?!そして、現代のイタリアンも紹介します。

■ザビエルの残した置き土産・・・

■ザビエルの残した置き土産・・・

1549年、欧州から鹿児島にやってきたフランシスコ・ザビエル。彼はキリスト教布教の際にヨーロッパの食文化、美味なる料理を残していったのです。長崎県の隠れキリシタンの島として知られる生月島。ここにはイカの墨を使った「黒みあえ」という独特の料理があります。この島では冠婚葬祭には欠かせないご馳走です。イカ墨を料理に使うのはイタリア、スペインなど地中海ヨーロッパです。生月島はキリスト教の布教が活発だった場所で、当時の宣教師たちは料理も布教の道具にしていました。その過程でイカ墨料理の美味しさが住民に伝わって定着したと考えられているのです。

■セピア色は命薬

■セピア色は命薬

セピア色の「セピア」とは、ラテン語を語源とする「イカ」の総称で「イカ墨」のことも意味します。昔からイカ墨はインクや絵の具に使われてきました。日本でも文豪・夏目漱石がイカ墨のインクが入った万年筆を愛用していました。夏目漱石は著書「余と万年筆」でセピアインクへの思いを綴っています。
また、イカ墨と言えば今や日本に定着しているイタリアのスパゲティ、スペインのパエリアなど多様な料理があります。しかし、日本でもイカ墨文化を持った地域があります。南国の島・沖縄です。古くから沖縄で愛される妙薬のひとつである「イカ墨」・・・一体どのような伝統料理なのでしょうか?

取材先
制作担当

【ディレクター】乙黒 剛士(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)