第205回『柚子』
12月8日放送予定
■香りがごちそう!柚子

■香りがごちそう!柚子
師走。なにかと忙しいこの季節に、ほっと安らぐあの香り・・・今回の主役「ゆず」です。
寒い季節に湯気と共に漂ってくる安らぎの香りは、私たちの身も心も温めてくれます。さらにゆずは山椒と並んで日本の二大香料、ゆずの香りは町のそば屋から老舗の日本料理屋まで欠かす事のできない存在です。今回の食彩の王国はゆずに秘められた魅力をお届けします。
■柚子湯に入って体はポカポカ

■柚子湯に入って体はポカポカ
柚子の香りは料理だけではありません。銭湯では一年に一度ゆずを入れる日があります。それは太陽の出ている時間が一年で最も短い冬至です。ゆずを湯船に浮かべれば、その香りは癒しの効果、さらにゆずの成分テルペンが血行を促進させ肩こりや腰痛にも効果があります。それではなぜ冬至にゆず湯に入るのでしょうか。実はゆずには、人々の太陽への願いが込められていたのです。
■高知県北川村の「柚子酢」

■高知県北川村の「柚子酢」
山々に囲まれた高知県北川村はゆずの名産地。古くからゆずが自生していたこの地域では、その使い方も独特!贅沢にゆずを丸ごと絞り、たっぷりと出た果汁をさまざまな料理に使います。『柚子酢』と呼ばれるこの果汁は、鰹のタタキや北川村ならではの山菜を使った寿司にも相性抜群。実はこの柚子酢、幕末の志士・中岡慎太郎が山間の人々のために広めました。
そこには彼の村人への思いやりが込められていたのです。
■受け継がれる柚餅子(ゆべし)

■受け継がれる柚餅子(ゆべし)
ゆずを使った代表的なお菓子・柚餅子(ゆべし)。今では日本各地に様々な柚餅子があり、その形、味、作り方も多種多様です。元々柚餅子とは柚子を丸ごと使って作る保存食でした。今なお江戸時代から続く製法を受け継ぐ星加さん親子。なんと3ヶ月もかけて柚餅子を作り上げるのです。その伝統を守り、柚餅子にかける星加さん親子の想い必見です。
■広がる柚子の世界

■広がる柚子の世界
古くから日本人はゆずの香りを愛し暮らしの中で役立ててきました。今では家庭料理のぶり大根や豚の角煮、さらには現代風にアレンジして、クリームソースのスパゲッティーにまで!柚子は垣根なく、さまざまな料理に広がっています。さあ皆さんも広がる柚子の世界を楽しみましょう!
今週のおすすめレシピ

今週のおすすめレシピ
【ぶり大根柚子添え】
ゆずの香りとぶり大根のうまみで
身も心も温まる一皿です。
《材料》(2人分)
・ぶり・・・・・・・2切れ
・大根・・・・・・・厚さ4㎝を2個
・昆布・・・・・・・5cm角、2枚
・酒・・・・・・・大さじ2
・塩・・・・・・・少々
・薄口しょうゆ・・・・・・・少々
・ゆず・・・・・・・一個と極細切り
《作り方》
1.ぶりは盆ざるにのせ、多めに塩をふって約20分置き、湯どおしをする。
2.大根は皮をむき、六つ切りにし、面取りをする。
3.昆布を敷いた鍋に大根がかぶるくらいの水をいれ、しばらくおいて昆布をもどす。
4.中火にして、煮立ったら弱火にして大根が柔らかくなるまで、落しぶたをして煮る。
5.煮えたらぶりを加えて、酒、塩、醤油で調味して、縦横2等分した柚子を入れ、弱火でさらに10~15分煮る。
6.器にぶりと大根を盛り、煮汁をかけて、柚子皮の細切りを添える。
取材先
制作担当
【ディレクター】井口 奈美(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





