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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第194回『ごま油』

9月22日放送予定

■ごま油は縁の下の力持ち!

■ごま油は縁の下の力持ち!

夏が終わり、やってきました食欲の秋!今回の主役は、芳ばしい香りが食欲をそそる“ごま油”です。ごま油には、ゴマの風味と旨味がたっぷり詰まっています。キンピラはもちろん、田楽の味噌や、焼き魚などにも使われ、食卓を支えるごま油。いざ、ごま油のルーツを辿る旅へ出発です!

■クレオパトラも愛したごま油

■クレオパトラも愛したごま油

紀元前3000年頃、ごま油はアフリカや西アジア一帯から生まれました。古代エジプトではミイラの防腐剤や薬として使われ、クレオパトラも愛用していたとか。エジプトにはごま油のルーツといわれる食べ物がありました。今もエジプトで毎日食べられる“タヒーナ”というゴマペースト。放っておくと、ゴマの油が分離してくるのです。エジプトの食卓には欠かせないタヒーナ。その使い方とは?

■味の決め手は“点点香”

■味の決め手は“点点香”

ごま油が中国に伝わると大革命が起こります。ゴマを煎って搾ると、香り高い油が沢山取れることがわかったのです。やがて、醇な香りのごま油は、様々な料理に使われるようになりました。その生かし方は“点点香(ディエンディエンシャン)”。たった数滴のごま油で、香りを最大限に引き出す方法を、中華の達人に伝授していただきます!

■世界一のごま油大国!

■世界一のごま油大国!

韓国は世界一のごま油消費国!ごま油は野菜の栄養吸収を良くするため、必ず野菜と一緒に食べられています。今や、どんな料理にも欠かせませんが、昔、ごま油は大変高価なものでした。そのため、結婚式や正月などお祝いの日には、ごま油をたっぷり使った“ヤッパプ”というご馳走が並びます。ハチミツと黒砂糖で甘く味付けし、そこへたっぷりのごま油・・・果たして、その味やいかに!

■天ぷらを生んだごま油

■天ぷらを生んだごま油

日本にごま油が伝わったのは奈良時代。当時は、一部の貴族しか口にできない贅沢品でした。時が流れ、油を絞る技術が発達し、江戸時代になると庶民の間にも広がります。
そのきっかけとなった料理が天ぷら!ごま油で江戸前の魚介をカラッと揚げた天ぷらは、たちまち江戸っ子を虜にしました。

■玉締め搾り

■玉締め搾り

“子供の頃食べた、おいしいごま油を作りたい”。鹿児島の和田久輝さんは、そんな思いで、こだわりのごま油を作り始めました。夢を叶えるために試行錯誤を繰り返します。無農薬のゴマを使い、さらに、明治時代の“玉締め搾り”という製法をとりました。自然の味を引き出すこの作り方は、手間が掛かりますが、味は極上!そして、搾りたてのごま油を使って、奥さんに料理を披露していただきました。意外な使い方をするのですが・・・?
ごま油の魅力をたっぷりとお届けします。

取材先
制作担当

【ディレクター】 椎葉 百合子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)