食彩の王国 食彩の王国

毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

過去の放送

第192回『イチジク』

9月1日放送

■世界最古の果物・イチジクの魅力

■世界最古の果物・イチジクの魅力

古代エジプトの時代から、愛されてきたイチジク。旧約聖書に書かれている、アダムとイブがその葉っぱを身にまとったという創世記のくだりは有名です。日本では、江戸時代の書物『大和本草』に、「寛永年代に長崎に入ってきた」と記録されています。イチジクは漢字で「無花果」と書かれている通り、花が咲かないのに実が生る不思議な果物。実はこれ、進化の過程でイチジクが得た、生き残るための知恵の結晶なのです。今回はイチジクの魅力を紹介します。

■生産量日本一、愛知の暑い夏!

■生産量日本一、愛知の暑い夏!

愛知県は、イチジクの栽培に適した気候で、全国における生産量日本一を誇っています。そうした栄光の影には沢山の苦労がありました。1959年に伊勢湾台風が直撃。農作物に甚大な被害を与えました。しかし、この台風の影響によって、倒れた沢山のイチジクの木の芽から、よい果実が実り、新しい栽培方法が開拓されます。そして1970年から始まる、国の減反政策を受けて、イチジクの栽培が更に盛んになり、「愛知のイチジク」として有名になったのです。今回、番組では、愛知のイチジク生産日本一の秘密に迫ります。その愛知県安城市に店を構える和食「吉野屋」は、イチジクの魅力を余すことなく伝える「イチジク会席」を供するお店。産地ならではの良質のイチジクを使って作られる「イチジク料理」は、今では、十数種類と多彩です。そして、イチジク生産を始めて30年のお宅で、地元ではおなじみのイチジクの糖菓子の作り方を教わります。さて、気になるお味は?

■技をこらしたイチジク料理

■技をこらしたイチジク料理

世界三大珍味の一つフォアグラ。実はフォアグラとイチジクには深い関係があります。古代エジプトの時代から、ガチョウにイチジクを食べさせ、太らせていました。また古代ローマでは、そうした方法を受け継ぎ、肥大した肝臓のことを「イチジクの肝」と呼んでいたそうです。そんな「イチジクとフォアグラ」を使った料理をフランス料理店で取材。また東京・六本木にある割烹料理店では熟練の料理人がイチジクの創作料理に挑戦。イチジクと合わせる材料は、どれも味が想像できないものばかり。驚きのイチジク料理とは…?

■女性に大人気!あま~い、イチジクのお菓子

■女性に大人気!あま~い、イチジクのお菓子

様々な効果があるといわれ近年、女性に大人気のイチジク。今回、番組では甘いイチジクのお菓子にも注目しました。「キルフェボン銀座店」の、「イチジクのタルト」は最もイチジクが美味しくなる夏から秋にかけての限定メニュー。イチジクのジャムが入った生地に、イチジクの輪切りをのせた「イチジクのタルト」は、この時期ならではのイチジクの魅力を余すことなく伝えてくれます。

取材先
制作担当

【ディレクター】 吉井 みどり(ViViA)
【プロデューサー】 加納 満(ViViA)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)