第176回『ニンニク』
5月12日放送予定
■白い球根に秘められた知られざる物語

■白い球根に秘められた知られざる物語
エジプトのピラミッド建設の際に労働者が盛んに食していた記録が残っているなど、古い歴史を持つニンニク。昔からそのニンニクパワーの効用を世界中の人々は知り、利用し、愛してきました。また、ニンニクは世界中どこの国でも他の食材と調和し、食卓を豊かにする役割を果たしています。肉・魚料理の味付け、香りつけなど、ここまで利用されている食材は世界に類がないといっても過言ではありません。エジプト・ペルシャを経てヨーロッパへと広がったニンニク文化。そして一方では中国からアジア全土へ…。世界中に広がっていったニンニクの歴史をたどります。
■今年初めての収穫“新”ニンニク

■今年初めての収穫“新”ニンニク
香川県・仲多度地区。日本で今年初めてのニンニクの収穫が始まりました。
讃岐平野の肥沃な大地、温暖な気候、そして豊富な日照量が質の良いニンニクの栽培に適しているといいます。丸揚げ、ニンニク味噌、讃岐うどんにニンニク…。
乾燥ではない、生のニンニクの魅力をたっぷりと活かした郷土料理の数々は、旬の香りを食卓に運んでくれます。
■ニンニクが変えた世界の食卓

■ニンニクが変えた世界の食卓
ニンニクがなかったら…世界中の料理は一体どうなってしまうのでしょうか。
イランでは、高地でしか採れないという“山ニンニク”を利用した料理が欠かせません。
夏には50℃にも達するという過酷な環境を乗り切るための料理の秘密とは?
イタリアでもニンニクは料理の必需品。ニンニクと鷹の爪をオリーブオイルで炒めた
「ペペロンチーノ」。パスタの王様、と呼ばれるこの料理のコツを本場イタリア人シェフにこっそりと伝授してもらいました。またスペインでは、「つくれないとお嫁に行けない!」とまで言われるほどポピュラーなニンニクスープが登場。ニンニクをこよなく愛するタイでは、「一度にいろいろな味が楽しめるニンニク」を使った料理が大人気です。
■大胆仮説!日本にニンニクを広めたのは餃子だった?

■大胆仮説!日本にニンニクを広めたのは餃子だった?
ニンニクは源氏物語、今昔物語集などにも登場しています。日本でも古くから利用されてきた食材ですが、同時にあの独特のにおいが嫌われる対象ともなっていました。長い歴史の中で日本人にとってニンニクが一般的なものとなった理由…それは「餃子」であると大胆仮説を唱える人物がいます。餃子といえば栃木・宇都宮市が有名ですが、静岡・浜松市が昨年発表したデータでは、餃子の1世帯あたりの平均年間消費量が1万9,403円。宇都宮を超えて日本一になったというのです。浜松餃子のルーツを辿っていくと餃子とニンニク、そしてニンニクと日本人の意外な関係が見えてきました。
■「ニンニク入れますか?」 ラーメン二郎

■「ニンニク入れますか?」 ラーメン二郎
もはや国民食とも言われるラーメン。ニンニクはまた、ラーメンと出会うことによって味に革命をもたらしました。「ラーメン二郎」。東京・三田本店を「総本山」に、都内各所にその“DNA”を受け継いだ大行列店が存在しています。「二郎のラーメンの完成度の1/3を占める」と言われるニンニク。スープにどれだけのニンニクを入れるのか?また、それはどのタイミングなのか?店主たちの研究と試行錯誤は日々行われています。若手店主たちの口から語られるニンニクの魅力とは一体何だったのでしょうか?
今週のおすすめレシピ

今週のおすすめレシピ
【スペイン家庭料理 「ソパ・デ・アホ=sopa de ajo」】
スペインでは「作れないとお嫁に行けない!」と言われるほどポピュラーなスープ。
シンプルなだけにニンニクの美味しさを存分に楽しめます。
<材料>(2人分。 スペインでは1人分!)
・ニンニク…6片
・古いパン…ニンニクの量と同じくらいが目安です。
・パン………カットしたモノ3枚ほど
・サラミ……少々(なければハムでもOK!)
・パプリカ…少々
・塩…………適量
・コショウ……適量
・卵…………1コ
・水…………多目
<作り方>
①水を沸かして、潰したニンニクを数粒入れる
(これがスープのベースになります。)
②細かく刻んだニンニクと細かくスライスした古いパンをフライパンで軽くソテー
③サラミを加え、ニンニク等の色が黄金色になるまで炒める
④塩、コショウ、パプリカをそれぞれ適量加える
⑤1のスープが沸騰したらフライパンの中身を入れる
(※あまり熱しすぎると、発火する恐れがありますのでご注意ください)
⑥合わせてから3分後に卵を加え(潰しても、そのままでもご自由に)カットしたパンをのせ、再びパプリカを色づけで加えたら完成です。
(こってり味がお好きな方は、煮込む時間を長くしてください。)
取材先
制作担当
【ディレクター】 奥村 健太(ViViA)
【プロデューサー】 加納 満 (ViViA)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)





