第175回『もち米』
5月5日放送予定
■5月5日のちまき伝説

■5月5日のちまき伝説
四季の恵みを祝い、人生の節目に食べられてきたもち米。お赤飯や季節のおこわ、そして餅!もち米はハレの日には欠かせない食材です。そして、今日は5月5日、端午の節句!端午の節句に食べるものといえばちまき。そこには中国から伝わった、愛国心あふれる詩人の存在がありました。しかしなぜ、もち米は縁起物になったのでしょう?今回はそんなもち米の秘密に迫ります。
■牛が食べるちまき?!

■牛が食べるちまき?!
奈良県天理市で行われる五穀豊穣祈願の“ちゃんちゃん祭り”。この祭りには、稲穂に似せたちまきが供えられます。ちまきに入れられるのが、もち米。もち米は生命の象徴とされ、万物の種を仕込むという意味を持ちます。
祭りの終盤、参加者にちまきが撒かれます。参加者はこぞってちまきを拾い、ご利益を求めます。そして、何と農家では、牛がちまきを食べます。その意味とは?!
■山形のちまきは黄金色

■山形のちまきは黄金色
平安時代、ちまきは灰汁を使って作られていたといわれています。山形県庄内平野では、今でも、灰汁を使ったちまきが作られています。灰汁を一晩もち米に吸わせ、笹で包み煮込むと・・・黄金色に輝くちまきが!
このちまき、黄金色には米どころ庄内地方ならではの秘密が隠されているのです。その秘密には生活の知恵が隠されていました。手間ひまを惜しまず作られるちまきは、年に一度の贅沢品。秋の豊作への願いと、健やかな子どもの成長の祈りが込められています。
■道真公への想い

■道真公への想い
大阪の道明寺発祥の道明寺粉。別名、糒と呼ばれており、もち米で作られています。今では桜餅や椿餅などの和菓子によく使われます。この道明寺粉、平安時代、菅原道真の叔母が、左遷された甥を想って備えていたご飯がきっかけだったのですが・・・。
やがて時は巡って戦国時代。口に入れるだけでご飯のように食べられ、兵糧としても重宝されました。何でも豊臣秀吉も糒を食べて天下を取ったのだとか。
保存食になった道明寺粉の伝統は、道明寺の尼さんたちに今でも引き継がれていました。
■もち米の力!

■もち米の力!
道明寺粉は和菓子だけでなく、日本料理でも使われます。幕末から続く、老舗の日本料理屋では、道明寺粉も、もち米も欠かせない食材です。いつもの筍の炊き込みご飯にも、少量のもち米を入れれば、粘り強いもち米がアクセントに。その割合は必見です!
手間をかけて料理され、人々の願いが込められるもち米。時代を超えて四季折々、様々に工夫されたもち米の魅力に迫ります。
取材先
制作担当
【ディレクター】 井口 奈美(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)





