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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第166回『砂糖(和三盆糖)』

3月3日放送予定

■今日はひな祭り

■今日はひな祭り

3月3日、ひな祭りには色とりどりの甘いお菓子が並びます。なぜこの日に甘いお菓子を食べる風習があるのでしょうか?砂糖の歴史を辿り、その訳を探ってみましょう!

■憧れの砂糖

■憧れの砂糖

人類は2千年以上前から砂糖を口にしてきましたが、原料となるサトウキビは南国でしか育たない為、貴重なものでした。
甘い味は人々の憧れ。特別なお客様が来た時には、砂糖でおもてなしをする風習が日本各地にあった様です。
古い伝統を守り続ける福島県会津地方で、そのおもてなしを見せていただきました。どの様に砂糖を使って、歓迎の気持ちを伝えるのでしょう?!

■日本の砂糖とは?!

■日本の砂糖とは?!

奈良時代に日本に伝えられた砂糖。当時はなんと“薬”として扱われていたのです。「甘いものは疲れを癒す」というのも納得ですね。
その後、茶の湯の発展と共に砂糖の需要も増えましたが、砂糖の輸入は幕府の財政を圧迫するまでになってしまいました。そこで、国内での砂糖の生産を奨励したのが八代将軍吉宗。その結果、日本ならではの職人技が世界一繊細な砂糖を生み出したのです。
その名も「和三盆糖」。和菓子の世界で有名な砂糖ですが、日本の砂糖の歴史はこの和三盆糖なしでは語れません。
今でも日本でたった一ヶ所、昔のままの手作業を続けているのは徳島県の“岡田製糖所”。
坂東千代吉さんに「研ぎ」の技術を見せていただきました。
この道60年以上、88歳の千代吉さんの手で行われるのは、「研ぎ」という技術。
千代吉さんの手で何日も時間をかけて研がれていくと、砂糖の原料は白くなっていき、口の中に入れたとたん“ふわっ”と溶ける和三盆糖に生まれ変わります。

■和三盆糖の魅力

■和三盆糖の魅力

地元徳島県の寿司屋“勝乃”では、和三盆糖を取り入れたら大評判!その中の一つの卵焼きは、和三盆糖のふんわりとした優しい甘さが引き立つ一品になりました。
和三盆糖ならではの、しつこくない甘さは今、料理界でも注目されています。
徳島県出身の“青柳”のご主人小山裕久さんは、和食において和三盆糖を使い出した第一人者。小山さんは一体どの様に和三盆糖を利用しているのでしょうか?!

一口食べるだけで幸せな気分になれる、甘いもの。ただ甘いだけじゃない、砂糖の持つ知られざる魅力をお楽しみください!

取材先
制作担当

【ディレクター】 河野 あや子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)