第162回『大豆』
2月3日放送予定
■今夜、大豆をまく前に!

■今夜、大豆をまく前に!
2月3日、節分の日にこの食べものを手にする人は多いはず。そう、今回の食彩の王国は「大豆」です。
最近では一家族の人数も少なくなり、豆まきをする風習も薄くなりつつあるようですが、大豆をまくのには理由があります。この風習は、日本人と大豆の関係をよく表しているのです。その訳を探ってみましょう!
■大豆の賢い食べ方

■大豆の賢い食べ方
大豆料理を作るには、前の晩から水に浸し、コトコト何時間も煮なくてはなりません。
ところが!その常識を覆す工夫があると聞き、会津の地へ。
早速、作ってもらいました。大豆を台の上に乗せ、一粒ずつ木槌でトントントン・・・。
ペシャンコになったら後は3・4日干して乾燥させれば出来上がり。その名は「打ち豆」。
料理するときに水で戻す手間がいらず、ぱっと加えて1、2分火を通すだけ。特に、野菜の採れない冬の時期の貴重な栄養源として食べられてきました。
海から遠く山々に囲まれ、一昔前までは食べ物が豊富ではなかったこの地方。
そんな中でも栄養のあるもの、美味しいものを食べようという会津の先人の知恵が生み出した食べ方です。大豆の栄養を丸々とれる、忙しい現代人にもお勧めの食べ方です。
■日本に大豆製品が多いわけとは?!

■日本に大豆製品が多いわけとは?!
大豆を美味しく食べる工夫は、様々な加工品を生みました。醤油に味噌に納豆、豆腐・・・その多くを広めたのはお寺でした。仏教の教えで肉食が禁じられていたため、大豆のタンパク源が重宝されたのです。
今回、訪ねたのは東京都小金井市にある三光院。ここでの節分は大豆づくし!
まず、豆をまいたら豆ご飯を食べます。その後に行うのは、大豆、小豆、山椒を使った遊び心のある運試し!一体どの様なものでしょうか?
ゆったりとした時間を大切にするお寺ならではの、風流な豆腐料理もありました。それは松ぼっくりから連想された「まつかさ」という、目にも楽しい一品です。
■いつも大豆と共に

■いつも大豆と共に
大豆は節分の日だけでなく、日々の暮らしに欠かせない食材です。それは二千年前から変わらず、これから先も日本食が愛される限り、変わることはないでしょう。
取材先
制作担当
【ディレクター】 河野 あや子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)





