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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第144回『チンゲン菜』

9月16日放送予定

★究極の万能野菜

★究極の万能野菜

中国野菜の代名詞・チンゲン菜。最近では、何処のスーパーでも売られていて、日本人に馴染み深い野菜になりました。その理由の一つは、癖が無いためどんな食材にも相性が良く、しかも、煮る、蒸す、炒めるなどのいろんな調理方法に対応することができることです。チンゲン菜とは、中国名「青梗菜」と書きその名のとおりで「青い茎の菜っ葉」を意味します。今では、当たり前のように食卓に上るチンゲン菜ですが、日本にやってきたのは、僅か30年前のこと。そのきっかけは、1972年の日中国交だと言われています。そうパンダと共にやってきたのです。

★本物の中国野菜を使いたい!チンゲン菜を作る

★本物の中国野菜を使いたい!チンゲン菜を作る

チンゲン菜が日本に入ってくるまでは、日本の中華料理店の多くは、ほうれん草や小松菜を代用品としていました。そこで、「本場の料理に近づきたい」そう熱望する2人の日本人コックが、チンゲン菜の栽培にチャレンジしたのです。彼らは、中国本土へ幾度となく足を運び、種を手に入れ栽培方法を学びました。
しかし、一旦収穫し始めると困った問題が・・・。
今度は、過剰生産になり消費するのに追われ出しました。そこで、苦心の末いくつものチンゲン菜料理が生まれました。

★主婦達のチンゲン菜料理の研究会

★主婦達のチンゲン菜料理の研究会

静岡県は、全国一のチンゲン菜生産県。浜松市には、主婦達の料理研究会があります。産地だからこそできる、チンゲン菜料理の研究。今回は、パスタにロール巻き、メンチ、蒸しパンなどに挑戦しました。パスタを作る時は、チンゲン菜がミキサーに引っかかり回らなくハプニングも。無事全品を完成させ、主婦の方々が試食をします。そのできは、満足のできるものでした。万能野菜チンゲン菜は、主婦にとって心強い見方になりました。

★メジャー野菜に育てたかあちゃん達

★メジャー野菜に育てたかあちゃん達

千葉で作られ始めたと言っても、チンゲン菜はまだ無名の野菜でした。その時、地域農業の崩壊に直面していた遠州地方。その農業指導員だった大杉さんは、偶然築地市場でチンゲン菜を見つけました。当時農家では男はサラリーマンになり、残されたのは「じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん」のみ。いわゆる三ちゃん農業と言われているもの。大杉さんは、比較的栽培方法が簡単なこの野菜をかあちゃん達に作らせようと思ったのです。それが見事的中。なんと年間1千万円も稼ぐ人が出てきました。大杉さんは、日本初の産地化に成功。遠州から全国にチンゲン菜が発送されました。チンゲン菜のおかげで地域農業は、鮮やかに復活しました。

今週のおすすめレシピ

今週のおすすめレシピ

【チンゲンサイの手打ちパスタ】
味だけでなく、鮮やかなグリーンをした麺の色彩も楽しめます。

<麺作り>
1.チンゲンサイを色よく茹で水を切り、ミキサーにかけます。
2.振るった小麦粉に①を加えてでこすり合わせます。さらに塩と卵を加えよく混ぜます。
3.オリーブ油を加え打ち粉にしながら、こねあげていきます。
4.ラップに包み30分ほど冷蔵庫でねかせます。
5.生地を2ミリほどの薄さに延ばし、打ち粉をしてロール機械にかけ小口から幅3ミリの麺を出します。再び手早く打ち粉をし、麺をほぐしておきます。
<チンゲンサイのクリームソース作り>
6.チンゲンサイの軸の部分を小口に切り、さっと茹でます。
7.ベーコンを5ミリほどの幅に切り、オリーブ油で⑥とベーコンを炒め、横に置いておきます。
8.生クリーム・牛乳・卵黄・スープの素・塩・コショウ・ナツメグ・パルメザンチーズを加えクリームを作ります。
<仕上げ>
9.たっぷりの湯を沸かし、⑤を10分ほど茹で、⑦に加えます。弱火で混ぜ合わせたら、一気に⑧を加え手早く混ぜれば完成です。

材料(4人分)
《麺の材料》
●チンゲンサイ(2~3株)
●強力粉(300g)
●塩(5g)
●卵(1個)
●オリーブ油(小さじ2杯)
《クリームソース》
●卵黄(2個)
●生クリーム(200ml)
●牛乳(75ml)
●パルメザンチーズ(大さじ2杯)
●塩・コショウ・ナツメグ(少々)

取材先
制作担当

【ディレクター】永野 浩史(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)