第137回『岩魚(イワナ)』
7月22日放送予定
★深山幽谷の華 岩魚

★深山幽谷の華 岩魚
夏休みも始まり、山や川へ出かける機会が多いこの季節。旅先の山の茶屋の料理で楽しみなのが、都会ではあまり味わえない野趣満点の魚・岩魚です。
岩魚は奥深い山の渓流にひっそりと棲み、人前に滅多に姿を現しません。その為、かつては「幻の魚」とも呼ばれ、神秘的なイメージが強い岩魚は釣り人にとっては垂涎の的。今回はそんな岩魚が如何に身近な食材となったかと紐解いていきましょう。
★山の民が育んだ岩魚
~マタギと岩魚の意外な関係~

★山の民が育んだ岩魚
~マタギと岩魚の意外な関係~
2000メートル級の山々が連なる飯豊連峰の麓、山形県小国町。ここは「マタギの里」と呼ばれ、古くから熊打ちやウサギ狩をして食料を得てきた地域です。実は岩魚はマタギの人々の暮らしに密接に関わってきました。料理法も様々。塩焼きだけでなく、刺身に骨酒、雑煮に寿司…。岩魚は山の民によって育まれてきた食材なのです。
★フランス料理 ~野性味溢れる岩魚の楽しみ方~

★フランス料理 ~野性味溢れる岩魚の楽しみ方~
岩魚が棲むのは日本だけではありません。フランスでもアルプスの渓流で獲れる岩魚がクラシックな食材として食べられてきました。普通魚といえば白ワインというイメージがありますが、力強い味がある岩魚は赤ワインとの相性が抜群。その濃厚な旨味を味わおうと、骨の髄まで岩魚の旨味を味わう料理もありました。
★養殖の成功 ~幻の魚から身近な食材へと~

★養殖の成功 ~幻の魚から身近な食材へと~
山奥の冷たい清流にしか住まない上,人影を見ると岩陰に身をひそめてその日は姿を見せない為、かつては「幻の魚」といわれた岩魚。最近ではスーパーでも気軽に手に入るほど身近になってきています。それはひとえに養殖の成功のお陰なのです。今から39年前、当時不可能と言われていた岩魚の養殖に成功した人物がいました。その道程は苦難の連続だったといいます。それでも美味しい岩魚を皆に届けたい、という思いが実を結んだ瞬間、幻の魚は私たちに身近な食材へと変貌したのです。
塩焼きだけじゃない ~広がる岩魚の可能性~

塩焼きだけじゃない ~広がる岩魚の可能性~
山村の食生活を支えてきた岩魚は、今その舞台を広げ、都会に住む人々にまで愛され始めています。香り良く味わい深い岩魚は、食材としての可能性をどんどん広げ、様々な料理に使われようとしているのです。
取材先
制作担当
【ディレクター】植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





