第136回『名古屋コーチン』
7月15日放送予定
★地鶏の王様!

★地鶏の王様!
名古屋コーチンは、薩摩鶏・比内鶏と並び日本三大鶏のひとつとして有名です。特徴は、赤みを帯びた肉質に適度な脂肪を含み、弾力性に富んでいます。その歯ごたえとコクのある味わいには定評があります。名古屋コーチンは、明治初期に旧尾張藩のサムライ、海部壮平・正秀兄弟が尾張の地鶏と中国産の鶏バフコーチンを交配させたことで作り出されました。コーチンという名は中国産のバフコーチンからきているのです。
★絶滅の危機…

★絶滅の危機…
明治から昭和30年代にかけ、名古屋コーチンはおいしい鶏として全国に知られていました。しかし、昭和37年貿易自由化によって、外国からブロイラー(食肉用鶏)が輸入されるようになります。名古屋コーチンと比べブロイラーは、およそ3分の1の日数で出荷できることから、生産性の高いブロイラーに転向する養鶏家があとを絶ちませんでした。その結果、愛知県の種鶏場に残された名古屋コーチンは300羽にまで減少してしまったのです。絶滅を目の前に、愛知県の養鶏研究所では復活に向け一念発起。その後、改良に次ぐ改良を重ね…今日の名古屋コーチンにまで辿り着きました。
★「ひとことで言えば、美味い!!」

★「ひとことで言えば、美味い!!」
東京・銀座にある「東京やきとり亭」。やきとりはもちろん、全てのメニューが名古屋コーチンという、まさに名古屋コーチン専門店です。この店では毎朝、愛知県の養鶏場からお肉を仕入れるというこだわりぶり。そのためどれも新鮮です。なぜ名古屋コーチン専門なのか?という問いに店主の田中さんは、「色々な鶏を食べましたが…名古屋コーチンは美味い!!ただそれだけです!」ところで名古屋コーチンのモモ肉の中では、ひときわ美味しいと評判の部分があります。1羽で2個しかとれない貴重品。田中さんが「焼きにするのが一番」と絶賛するその秘密の部分を、こっそり教えてくれました…。
★名古屋名物のコラボレーション “味噌たき”

★名古屋名物のコラボレーション “味噌たき”
名古屋では、鶏肉のことを“かしわ”と呼びます。なぜでしょう?それは、名古屋コーチンの羽毛の色が枯れた柏の葉の色(黄褐色)と同じだったことからそう呼ばれるようになったといいます。その“かしわ”料理を戦後間もなくから出している歴史あるお店「鳥久」(とりきゅう)。このお店の看板メニューは、名古屋名物“八丁味噌”をベースとした秘伝の自家製味噌でつくる名古屋コーチンの鍋、“味噌たき”。程よく火が通ったお肉はプリプリっとした食感…。見た目の色とは違った意外にもあっさりとした風味。名古屋名物同士の旨みを最大限に引きだした “味噌たき”…絶品です!
取材先
制作担当
【ディレクター】吉井 みどり(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





