第132回『アオリイカ』
6月17日放送予定
★イカの王様!

★イカの王様!
イカ類の中で最も美味とされるアオリイカ!関西圏では特に商品価値が高く「大型を1杯釣れば1日分の日当になる」と言われるほど。ヒレを広げると芭蕉の葉に似ているので『芭蕉イカ』、透明な色だから『水イカ』。藻のそばに生息するから『藻イカ』…など地域によって呼び名もいろいろあります。寿命はおよそ1年。ふ化した時は、5ミリほどのサイズですが、たった1年で40~50cmの大型サイズに成長を遂げると言われています。世界で460種類もあるイカの中で、なぜ、アオリイカが「イカの王様」と称えられるのか?人々を魅了するアオリイカの素顔に迫りました。
★キラリと光る・・・包丁人の技!

★キラリと光る・・・包丁人の技!
鮮度の落ちやすいアオリイカ。身がのびないうちに、如何にすばやくさばくのか・・・
重い大きなイカをまな板にのせ、器用にさばく料理人の見事な包丁さばきは必見です!他のイカでは味わえない、肉厚でシコシコとした歯切れの良さ。モチモチした食感。ギュッとつまった深い甘みと旨みは、噛めば噛むほどにじみでてきます。ツルッとむける外皮と、内側にはりついた内皮。この薄皮を丹念にはがすと、プルプル透きとおった美しい身があらわれます。〝希少価値の高いアオリイカを余すことなく味わってほしい…〟刺身、焼き物、揚げ物、炒め物・・・。調理法は、数知れません。各地の料理人が、ユニークなアオリイカ料理を織りなします。
★海の舞姫!

★海の舞姫!
水中をゆらゆら漂うアオリイカの泳ぎはとても優雅。見とれてしまいます。特に目をひくのは、背中を覆うように大きく発達したヒレ。ヒラヒラさせながら、すべるように海中を自在に移動するアオリイカのヒレは、まるで翼。危険を察知すると、瞬間移動のごとくピューンとものすごいスピードで泳ぎ、姿をくらまします。産卵期を迎える春から夏にかけてが、アオリイカの旬。成長した大物をとらえたい一心で浜に集う釣り人たち。 果たして、アオリイカは釣れるのでしょうか?
★伝統漁法「磯打ち網漁」

★伝統漁法「磯打ち網漁」
群れをつくらないアオリイカは、漁獲法が限られ、水揚げが難しいことでも有名です。
番組では、和歌山県串本町(くしもとちょう)で、戦前から今日まで70年以上続いている国内でも非常に珍しい伝統漁法「磯打ち網漁」に密着しました。ハイテク漁具が次々と生み出されるこの時代に、なぜこの町には、奇妙な古典漁法が残されたのか?
そこには、アオリイカの習性を知り尽くした漁師たちの知恵と〝乱獲をしない・・・〟という自然への深い敬意と思いやりが込められていました。
『シンドイのう・・・』幾度となくそう言いながらも、もくもくと海に網を打つふたりの漁師。彼らには、心に秘めたある特別な想いがありました。
今週のおすすめレシピ

今週のおすすめレシピ
フライパンひとつで簡単!香ばしいバター醤油が食欲をそそります。
(1)アオリイカのゲソを切りとり、サッと湯通しし、吸盤の部分を包丁の裏側でこそぎとる。
(2)5~6cmサイズにぶつ切りにする。
(3)フライパンに火を入れ、サラダ油とバターを焦がさないようにとかし、ゲソを手早く炒めながら、塩コショウをふる。
(4)ゲソに油とバターがなじんだら、強火にして醤油を入れる。
(5)香ばしい醤油の香りがたちのぼったら、火をおとす。
(6)長ネギなど、お好みの香味野菜をちらせばできあがり。
材料(4人分)
●アオリイカ(1杯)・・・ヤリイカ、スルメイカでもOK!
●長ネギのみじんぎり・・・適量
●サラダ油・・・適量
●バター・・・4かけ
●塩コショウ・・・適量
●醤油・・・大さじ4杯(イカの大きさにあわせて適量で)
取材先
制作担当
【ディレクター】伊藤 浩子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)





