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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第126回『はちみつ』

5月6日放送

★黄金色のトロトロと滴り落ちる花の蜜

★黄金色のトロトロと滴り落ちる花の蜜

ハチミツは、世界最古の甘味料。紀元前1万7000年前の太古の時代から、人類はミツバチが集めてくれる蜜をずっと利用してきました。密栓して暗所に保存すれば、ほぼ永久的に保存できるという腐ることを知らないすぐれた天然の保存食。強い殺菌力をもつことからミイラの防腐剤にも使われ、エジプトのピラミッドの中で見つかったハチミツは、3300年経ってもまったく変質していなかったと言われています。

★バラエティ豊富なはちみつ

★バラエティ豊富なはちみつ

ハチミツの種類は、花の違いはもちろん、土地、気候、ミツバチ、さらには養蜂家の技術によっても味が変わります。ほんのりフルーティーな香りを感じるリンゴのハチミツ。ねっとりと濃厚な色合いの栗のハチミツ。その種類は、実に1000種以上。奥深いハチミツの魅力とその魔法の一滴がくれる豊かな食卓。実は、今、ひそかにハチミツは、調味料にとってかわろうとしています。

★おいしくて、体にやさしい!

★おいしくて、体にやさしい!

カロリーは、砂糖より約20%も少ないのに、甘味は約1.3倍あります。
ハチミツ小さじ1杯が、砂糖大さじ1杯の甘さに相当するのです。カラダにヘルシーな成分も実はいっぱい!肌をきれいにするのに効果的なビタミンC,ビタミンB6をたっぷり含み、少量でも高い効果が得られると言われています。また老化防止のビタミンと言われる「パントテン酸」も含み、ハチミツは、アルカリ性食品なのでカラダの酸化も防いでくれます。そして、何よりもうれしいのはちょっと使うだけでいつもの定番料理がとびきりおいしくなるのです。料理にハチミツを使うと、砂糖を使った時よりもコクと風味が増し、つややかな照りがでます。肉じゃが、照り焼き、酢の物、焼き魚。浸透性、保水性があるハチミツは、たった1さじ使うだけでいつもの肉料理が柔らかくジューシーに仕上がります。また、魚などの生臭さを消す効果もあります。お菓子に使えば、しっとりやさしい味わいに・・・。
フレンチの鬼才!三國清三さんがつくるオリジナルハチミツソースの料理は必見です!

★ミツバチと共に生きる養蜂家

★ミツバチと共に生きる養蜂家

鹿児島県さつま町でレンゲのハチミツを搾る養蜂家の親子に密着しました。寒い冬の間も休むことなくミツバチの世話に追われ、春から夏の間は蜜の取れる花を求めて、南から北へトラックでミツバチを運びながら、2400kmをかけ抜けるハードな生活。住まいはすべて仮住まい。厳しい環境条件の中、いかにミツバチを殺さずに良質なハチミツを採れるのか、勝負をかけて生きる養蜂家の熱い想いに迫ります。ハチミツを懸命にあつめる、勤勉なミツバチの生態とハチミツがつくられるまでの工程。寿命わずか40日という働き蜂・一匹が、その一生をかけて集められるハチミツの量は、ティースプーン1杯にも満たない=およそ1.5gです。ちいさなカラダで精一杯飛翔するミツバチと彼らを慈しみながら働く養蜂家の想い…。
今回は、尊い自然の恵み・ハチミツについて考えたいと思います。

取材先
制作担当

【ディレクター】伊藤 浩子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)