第119回『カレイ』
3月18日放送予定
★愛すべき庶民の魚カレイ

★愛すべき庶民の魚カレイ
昔からカレイは「世に百種余る」と言われるほど種類が多く、日本全国で食べられている庶民の魚の代表格!身近に並ぶ一夜干し・煮付け・唐揚げは、カレイの王道。海底を這うように泳ぎ、一見野暮ったく、地味なカレイ。しかし、その裏には、美しく華麗なカレイの貌があったのです!そんな秘められたカレイの貌を見つけに行きましょう。
★江戸のパワーフード

★江戸のパワーフード
庶民の魚というイメージがカレイに定着したのは、一体いつから?それは江戸時代。江戸の絵師、北斎や広重たちは、こぞってカレイを描いています。華の御江戸は百万都市。庶民の台所を支えた江戸湾で、最もよく獲れる魚がカレイだったようです。カレイは江戸庶民のパワーフードと言っても過言ではありません。
今でも横須賀市新安浦港では、毎日東京湾で獲れた新鮮なカレイが揚がります。
今回は特別に地元の旦那が、意外と難しいカレイの煮付の「煮」のタイミングを伝授。中まで火を通しつつ、特有のコラーゲンを逃さないようにするコツとは?!これは必見です!
★カレイが引き出す職人の妙技!

★カレイが引き出す職人の妙技!
寿司屋ではカレイは今や堂々たる高級魚。まずは、活け締めにしてお造りを作ります。白身の美しさと、縁側の食感と言ったら!まさにカレイならではの味わいです。握り本番ときたら、職人のキレのある技と、輝くカレイの華麗なる共演!昆布締め、真子のせ、粉雪の如く舞い落ちる岩塩にすだちの滴り・・・極め付けのカレイのあら汁は職人の妙技!カレイのある部分が、まるで湯葉のよう。さて、一体どこの部分なのでしょう?
★御食国の美女、若狭ガレイ

★御食国の美女、若狭ガレイ
福井県小浜市は「御食国」と呼ばれ、京の都の食を支えた海産物の桃源郷。中でも、一際目を見張る、透き通る美しさを放つのは若狭ガレイ。この高貴な一夜干しは、今も昔も皇室の献上品にもなっているほど。食べ終えた後の骨まで美しい!その骨を炙り、熱燗に入れれば春を呼ぶ骨酒にも。骨まで愛して欲しいのよ~♪
★昨日のカレイは母の味

★昨日のカレイは母の味
海に囲まれた島国日本では、カレイの煮付は懐かしい母の味。夕飯の残りの煮付けが次の日の朝、煮凝りとなって再び食卓に出てくるという風景は、母の温もりを感じます。ほかほかのご飯に煮凝りかけ、ご飯をかきこんだあの日の思い出。本当のカレイの貌とは、母の愛情を映し出すものなのかもしれません。
取材先
制作担当
【ディレクター】村田吉廣(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋正道 那須恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階秀之(テレビ朝日)





