食彩の王国 食彩の王国

毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第118回『ヤリイカ』

3月11日放送予定

★煮てよし、焼いてよし、生でよし…〝イカ天国!日本〟

★煮てよし、焼いてよし、生でよし…〝イカ天国!日本〟

淡白な味ながらも使い勝手の良さから、イカは、日本人の食卓に最も登場する魚種のひとつ!私たち日本人は、世界中で一番イカを好み、世界中で一番イカを食してきました。今、最も美味なる旬を迎えているのが「ヤリイカ」です。ヤリイカは、沿岸域が魚場となるため、生きたまま水揚げされ、高級料亭やお寿司屋さんではもっぱらこのヤリイカが好まれます。刺身用としては、お値段・美味しさともに高級品です。

★いかめしく・・・そして、しなやかに

★いかめしく・・・そして、しなやかに

水中を舞うヤリイカの泳ぎは、とても神秘的で魅せられます。
チカチカと輝く魚体。しなやかな足の動き(腕=生物学的には)。ギョロリとした目も、よくみると美しいグリーンのアイシャドーがひかれています。イカの先祖は遡れば・・・アンモナイト。もとは海底に生息する貝類でしたが、イカは進化の過程で、自由に海中を泳ぎながら獲物が捕獲できる10本の足をカラダにそなえたのです。ヤリイカは非常にデリケートで、敵が近づくと肌の色を瞬時に変え、墨をはきます。

★キラリと光る・・・包丁人の技!

★キラリと光る・・・包丁人の技!

限られたこの時期限りの貴重な食材。1杯のヤリイカから極上の味わいを引き出す包丁人の技にみとれました。みずみずしくて美しい、澄みきったヤリイカの身の白さ。コリコリとして引きしまった歯ごたえと、噛むほどにじんわりと口に広がる甘さ。心躍る究極の味をお楽しみに…。

★心うたれる・・・漁師の姿

★心うたれる・・・漁師の姿

北海道・渡島半島の最南端、松前町を訪ねます。ここは、江戸時代、北海道で唯一お城があった城下町です。その松前の海でヤリイカ漁に挑む漁師の親子に密着しました。ヤリイカ漁は、イカが産卵のために回遊する夜を狙って行われます。凍える北国の寒空の下、風にあおられる船の上で、一晩中眠らずにイカを追う姿には心を打たれます。海で身体をはって生きる父の背中を追いかけ、自らも15歳で漁師の道に進んだ息子。そして、その夫と息子の安否をただひたすら陸の上でじっと見守る母の想いにふれました。「どうか無事でありますように…。今日も恵みを授けて下さいますように…。」

春の松前の浜をにぎわすヤリイカ漁。
闇に包まれた海を、白くまばゆい光が照らし出します。

★日本人を魅了した・・大いなる遺産イカ

★日本人を魅了した・・大いなる遺産イカ

イカは海を泳ぐ黄金。かつて、松前藩は課税制度をもうけ、領内でとれたイカを領民に納めさせました。その恵みを乗せた北前舟は、莫大な富を松前藩にもたらします。また、昔は天下のまわり物であるお金のことを、足があってあちこち動き回ることから『オアシ』と呼びました。足の多いイカは、お金がたくさん儲かる縁起物…と考えられました。確かに、結納などで今もスルメが登場します。驚きのエピソードに、江戸時代の後期、財政が逼迫した地方の藩主の中には、鯣(するめ)と書いただけのお札をつくり、藩内に限って流通させた例まであるとのこと。今回はイカの偉さに驚いて頂きましょう。まさにイカ様々…。

取材先
制作担当

【ディレクター】伊藤浩子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階秀之(テレビ朝日)