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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第110回『中国・四川唐辛子』

1月14日放送予定

★中国4大料理の頂点、四川料理誕生の鍵を握る食材…それは唐辛子です!!

★中国4大料理の頂点、四川料理誕生の鍵を握る食材…それは唐辛子です!!

15世紀末、コロンブスが南米からヨーロッパに持ち帰った唐辛子が海を越えて中国へもたらされたのは16世紀末。長江を遡り、中国内陸のはるか奥地、四川省まで運ばれたのは、200年前のことでした。それまでネギ、ニンニク、生姜、山椒などを使って、酸味、甘味、塩味、苦味、香味、しびれる味など6つの味わいを作り出していた四川料理に7つ目の味、かつてない強烈な辛味をもたらしたのが、この唐辛子でした。

★唐辛子と中国伝統の炎の調理術との出会いが奇跡の味を産み落としました!!

★唐辛子と中国伝統の炎の調理術との出会いが奇跡の味を産み落としました!!

火が舞い、指が踊り・・・、息を飲む一瞬!燃えさかる炎に焼かれた熱い重い鉄鍋を、料理人たちはいとも軽やかに操り、千変万化の料理を次々と生み出します。その巧みな技は、ただただみとれるばかり・・・必見です!
300度もの熱い油に包まれた真っ赤な唐辛子は、口から火が出るような刺激的な辛さと香ばしい香りを放ち、あらゆる食材ととけあいながら、かつて誰も味わったことのなかった料理の新境地を開くのです。あの、おなじみの「青椒肉絲(チンジャオロースー)」、「宮保鶏丁(ゴウバンジイデン」、「回鍋肉(ホイコーロー」、「坦坦面(ダンダンミェン)」・・・四川料理の豊かな広がりを完成させたもの、それこそが唐辛子だったのです。

★四川料理の万能調味料、豆板醤の誕生!! それは四川料理の味を決める“魂”とも言われます…。

★四川料理の万能調味料、豆板醤の誕生!! それは四川料理の味を決める“魂”とも言われます…。

蒸した空豆に小麦粉、麹、塩水を加えて発酵させたものに唐辛子を混ぜ、天日にさらしながら熟成させて作る辛い中国味噌、豆板醤。各家庭ごとに受け継がれてきた大切な四川食文化の原点をお伝えします。

★麻婆豆腐の誕生…そこには悲劇にみまわれた女性を助けた庶民の温かい物語が隠されていました!!

★麻婆豆腐の誕生…そこには悲劇にみまわれた女性を助けた庶民の温かい物語が隠されていました!!

1862年、四川省成都の郊外、万福橋のたもとにあった「陳興盛飯舗」というお店で、陳おばさんが考え出して作った豆腐料理が大当たり…果たして、日本でも人気の麻婆豆腐の誕生には、どんな物語があったのでしょうか?

★真っ赤な激辛唐辛子スープで食す!中国のしゃぶしゃぶ 「火鍋」

★真っ赤な激辛唐辛子スープで食す!中国のしゃぶしゃぶ 「火鍋」

今、中国全土で、一大ブームを巻き起こしている火鍋。初めて食すと悲鳴をあげてヤケドしそうなほどに辛いという、この激辛の唐辛子鍋はなぜ生まれたのか?発祥地である「重慶」の地を訪ねると、過酷な自然環境のもとで働く庶民の健康を支えた唐辛子のもうひとつの物語がありました。めざましい経済発展を続ける人口世界一の巨大都市・重慶の街で生きる人々にとって欠かすことのできない唐辛子の今をみつめます。

取材先
制作担当

【ディレクター】伊藤浩子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高階秀之(テレビ朝日)