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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第109回『ほうれん草』

12月17日放送予定

★これを食べればパワーアップ!?栄養豊富・ほうれん草

★これを食べればパワーアップ!?栄養豊富・ほうれん草

冬も本番を迎え、寒さ厳しくなるこの季節。その寒さに耐え、体に養分をぎっしり蓄えるほうれん草はこの時期に旬を迎えます。栄養満点のほうれん草は、スープ・炒め物・和え物・サラダ、どんなふうに料理しても存在感ありますよね。今では緑黄食野菜の王様と言われるほうれん草ですが、その称号を手にするのに大きな役割を果たしたものといえば…。そうポパイです。

★ほうれん草の伝道師 「ポパイ」

★ほうれん草の伝道師 「ポパイ」

「ほうれん草を食べればポパイのように強くなれる!」子供の頃、母親にそう言われてほうれん草を食べた記憶はありませんか?ほうれん草パワーの象徴と言えるこのポパイ、彼によりほうれん草は一躍脚光を浴びるのです。実はポパイがアメリカで登場するのは世界恐慌真っ只中の時代、そして日本でデビューするのは著しい経済成長を遂げた戦後の復興期。あらゆる苦境を乗り越えるポパイ、そしてポパイのパワーの源・ほうれん草は、当時のアメリカ・日本において人々に希望と活力を与えたのです。

★ほうれん草をヨーロッパに広めたメディチ家の貴婦人

★ほうれん草をヨーロッパに広めたメディチ家の貴婦人

ほうれん草は漢字で菠薐草と書きます。菠薐とは中国語でペルシャの意味。このことからほうれん草の原産地は今のイラン北部と言われています。ほうれん草がヨーロッパに伝えられたのは西暦1000年頃と言われていますが詳しい事は分かっていません。しかし、イタリア北部のフィレンツェは古くからほうれん草の産地として有名でした。ほうれん草はこのイタリア・フィレンツェからヨーロッパ中に広まるのですが、その事に決定的な役割を果たしたある女性がいます。フランス料理の礎を築いたともされるその人物とは?

★中国 赤い根の秘密

★中国 赤い根の秘密

病を治すのも食事をするのも本質は同じ、という中国では古くからほうれん草の栄養価は広く知られていました。中国では特に根元の赤いほうれん草が好まれ、そこに栄養が凝縮されていると考えられてきました。江戸初期、その根元の赤いほうれん草が日本にも伝えられ在来種となっていくのです。ご記憶の方も多いと思いますが、昔のほうれん草は根元が赤いものばかりでしたよね。その根元の赤いほうれん草、最近ではほとんど目にしなくなってしまいましたが…。何やら訳がありそうです。

幻の赤根ほうれん草「山形赤根」

幻の赤根ほうれん草「山形赤根」

昔懐かしい根元の赤いほうれん草。そのほうれん草が今も山形県に残されていました。品種名は「山形赤根」。山形県で何百年も受け継がれてきたというこのほうれん草は、長い年月の中で、どんなに雪が積もっても育つように、自らこの地に適した耐性を備えるようになったのです。果たして雪にも負けない山形赤根の味とは?

取材先
制作担当

【ディレクター】土橋正道 那須恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】阿部賢実(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階秀之(テレビ朝日)