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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第87回 『真だこ』

6月25日放送予定

★旬を迎えた真ダコ

★旬を迎えた真ダコ

「麦わらダコに祭鱧」。麦が色づく初夏の真だこは格別で、関西では鱧と並ぶ夏の食材として人気。美味しい真ダコを求めてやってきたのは兵庫県明石市。明石の真ダコを育てる播磨灘は潮の流れが早く、真ダコの好物 海老や蟹が豊富な為、身のキュッと締まった噛む程に味のある美味しいタコが育ちます。明石では名物の真ダコを味わい尽くそうと色々な料理が考え出されています。何とタコ墨を使った料理まであるそうです。  一体どんな料理なのでしょうか?

★タコ壺漁~太古の昔から~

★タコ壺漁~太古の昔から~

私達と真ダコの関係は弥生時代にまで遡ります。その頃の遺跡からタコを獲る為に使われたと思われるタコ壺が多数発掘されています。以来現代に至るまでその頃とほとんど変わらないタコ壺漁が行われてきました。タコ壺漁は暗い岩穴に潜むタコの習性を利用したもので、岩穴と思って入ったタコを壺ごと引き上げる単純な仕掛けです。タコ壺で獲れたタコは他の方法で獲ったタコとは味も一味違うとか。太古から行われてきたタコ壺漁、そこに隠された日本人の知恵とは?

★江戸の街に咲いた「桜煮」

★江戸の街に咲いた「桜煮」

幕末の蒔絵師 柴田是真が好物を詠んだ歌の中にもタコがでてきます。「雪と見る  笹折詰の弁当は月の玉子や 花のさくら煮」。これは白い御飯を雪、玉子焼を月、そしてタコの桜煮を花に見たてた歌。日本橋で150年続く折り詰め弁当の元祖「弁松」、歌はここの歌を歌ったものです。看板料理は勿論「タコの桜煮」。タコとは思えぬ程の柔らかさが自慢です。江戸時代より続く秘伝の方法に迫りました。

★食材を超えて活躍するタコ

★食材を超えて活躍するタコ

丸い頭に八本足。その姿は私達の想像力を刺激してきました。「タコ坊主」「タコ入道」などの言葉を生み、漫画などのキャラクターにもタコは登場します。更に日本各地にはタコ地蔵やタコを奉った寺まで存在し、タコに纏わる民話・神話が数多くあります。  東京目黒にあるタコ薬師。ここではタコがご本尊様を支えている像が奉られているそうです。タコ薬師「成就院」に伝わる伝説、それは一体どのようなものなのでしょうか?

★タコ焼誕生秘話

★タコ焼誕生秘話

現在、老若男女を問わず人気のある「タコ焼」。そのルーツはやはり美味しいタコの産地として名を馳せる明石にありました。明治時代、明石の名産だった「明石珠」という珊瑚の模造品。手軽な装飾品としてかんざしや数珠などに用いられ、庶民に重宝されていました。この明石珠から生まれたのが「明石焼」。「タコ焼」はこの明石焼をヒントに食道楽の街・大阪で昭和の始めに生まれたのです。「明石珠」、「明石焼」、「タコ焼」果たして3つの点はどのように繋がるのでしょうか?

取材先
制作担当

【ディレクター】下高呂佳子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋正道 吉岡陽代(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高梨聞吉 高階秀之(テレビ朝日)