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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第85回 『トビウオ』

6月11日放送予定

★飛ぶ魚、飛魚

★飛ぶ魚、飛魚

トビウオは文字通り、海面を飛ぶ不思議な魚。海中から飛び出し、胸鰭を広げグライダーのように滑空します。そのスピードは時速70キロにも達するそうです。春から夏にかけて、黒潮と共に北上するトビウオは、日本各地で食べられてきました。

★トビウオ招き

★トビウオ招き

古くから漁業を中心に生活が営まれてきた屋久島。黒潮の恵み豊かな海に囲まれたこの島は、トビウオの水揚げ量日本一。
そんな屋久島に伝わる「トビウオ招き」。海岸に女性達が長い竹を持って並んでいます。いったい何が始まるのでしょう。トビウオに対する深い思いが込められた「トビウオ招き」とは?

★屋久島の郷土料理

★屋久島の郷土料理

トビウオが生活の基準だった島の人たちは、トビウオをいろいろ工夫して食べてきました。季節の野菜を入れることで味の変化が楽しめる、「つき揚げ」。各家庭、それぞれの好みで味付けが違うこの料理は、食卓のおかずに、運動会のお弁当にと、屋久島ならではの故郷の味です。

★トビウオの出汁

★トビウオの出汁

九州地方では、トビウオのことを「アゴ」と呼びます。この「アゴ」から取れる出汁、アゴ出汁は、魚の中では最高級の味。この地方では、古くから食べられています。麺類との相性も抜群で、今ではラーメンなどにも使われ、全国的にも有名です。こんなにもアゴ出汁が美味しい理由は、トビウオの最大の特徴、飛べることと深い関係があるのです。まさに、「飛べないトビウオはトビウオじゃない…?」

★焼きアゴ

★焼きアゴ

この、アゴ出汁の素となるのが、「焼きアゴ」。トビウオを内蔵ごと焼き、干すことで、よりいっそう美味しい出汁の素となります。長崎県の五島列島や平戸で盛んに作られるこの「焼きアゴ」、地元では、出汁を取った後の「焼きアゴ」も工夫した料理が美味しく食べられます。

美味しいだけではない!

美味しいだけではない!

各地で愛され美味しく食べられているトビウオですが、ただ美味しいだけではないのです。江戸時代の書物にも登場する、トビウオの効果とは?トビウオの成分が明かになってきた現代、さらにトビウオには身体に美味しい効果があることがわかってきました。海面を飛ぶトビウオにかくされた秘密に迫ります。

取材先
制作担当

【ディレクター】阿部賢実(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋正道 吉岡陽代 (テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高梨聞吉 高階秀之(テレビ朝日)