第66回『蜆(しじみ)』
1月29日放送
★君の名は「ヤマトシジミ」
★君の名は「ヤマトシジミ」
日本には3種類の蜆がいます。「マシジミ」(淡水産)は、昔は河川でよく採れ、「寒蜆」のいわれとなりました。「セタシジミ」(淡水産)は琵琶湖の特産で、瀬田のものが評判だったことからこの名があります。しかし開発や環境破壊によって淡水産は激減、いま国産のほとんどは海水と淡水が入り混じる水域に棲む「ヤマトシジミ」(汽水産)。
旬は夏と冬の2回あります。
★宍道湖ブランド
★宍道湖ブランド
ヤマトシジミの日本一の産地は島根県「宍道湖(しんじこ)」。国産のおよそ4割、年間7500トンが水揚げされています。情緒あるシジミ漁、1つ1つを転がし「音」を聴いて選別するという手間をかけ、「宍道湖ブランドのヤマトシジミ」が出荷されます。老舗のすし屋 「井津茂」でシジミの「押しすし」、「蒸しすし」を紹介。
★水の見張り番
★水の見張り番
ヤマトシジミは水を吸い込みながら植物プランクトンを食べますが、水槽で実験してみると、その能力が驚くほど高いことがわかります。
このことにいち早く着目し、世界でも珍しいシジミ研究所を立ち上げたのが水産学者中村幹夫さん。「汽水湖の生態系を守ることがシジミ資源を守ることにつながる」という中村さん直伝の「うまみ倍増の砂だし法」、「便利な冷凍保存法」、そして奥様の「すまし汁」は必見。
★台湾料理の逸品「塩蜆(キャンラー)」
★台湾料理の逸品「塩蜆(キャンラー)」
アジアのシジミ好きと言えば日本と台湾。東京・白金台の台湾料理店「楽衆軒(らくしゅうけん)」の名物「塩蜆(シジミの醤油漬け)」。
台湾では食卓にかかせない一品だという。料理長庄山晶川さんは素材にこだわり、長年探した結果青森県小川原湖産のシジミと出会った。微妙な技が味を決める「塩蜆」とは。
★藻琴湖の巨大シジミ
★藻琴湖の巨大シジミ
極寒の北海道にでっかいシジミがいるらしいときいて網走市近郊の「藻琴湖(もことこ)」をたずねます。「日本一寒い漁」と言われるシジミ漁を取材、漁のあとの「焼きしじみ」の味はまた格別。
取材先
制作担当
【ディレクター】林 英幸(ViViA)
【プロデューサー】加納 満(ViViA)
【プロデューサー】高梨聞吉 高階秀之(テレビ朝日)